見出し画像

書店難民、電子書籍ユーザーになる

 今年の初めに近所のTSUTAYAがなくなった。
 私の唯一の癒しスポット(自宅から車で10分圏内の超好立地)であったのに、なくなった。
 閉店ショック後は、車で30分ほどの隣の市にくまざわ書店があることを知り、距離があるため以前ほどではなくなってしまったけれど、時折立ち寄るように。ありがとう、存在してくれて!と本の匂いに包まれながら心の中でシャウトしてたよ、私は。
 どうかお願いだから末永く営業してください、本、買いますので。

 そんな祈りをささげていても、私の読書欲を満たせない出来事があった。
きっと都内の大手書店になら並んでいるであろう専門分野に関する書物は、残念ながら首都圏のちょっと先になるだけでお取り寄せになってしまう。

 あれは今月の初めだったと思うのだけど、他の記事で紹介されていたこれをどうしても、すぐに、何としても今日中に!読みたくてどうしようもなかったので、紙媒体でこそ書籍だ!けしからん!という謎のこだわりをもっていた私もいよいよ観念し、kindle版で即購入した。

 結果、私の読みたい欲は充分に満たされた。
 一体どんなことが書いてあるのかな~気になるな~と思いながら配送手配をかけ、手元に届くまで我慢をしなければならなかったことを思えば、紙かそうじゃないかにそこまでこだわる必要はなかったのかもしれないと感じた出来事だった。
 もちろん紙じゃないことにちょっとは不満もあったけれど、私の目的である「書かれていることを読むこと」は達成できた。どうしても読みたかった経緯やその後の心境の変化はそのうちに別記事で書いてみたいと思う。

 とにもかくにも、突然訪れる誰にも止められない私の読みたい欲を満たすためには、新しい方法を取り入れることも大切だということ。
紙のいいところ、電子版のいいところそれぞれあるわけだから、今後はケースバイケースで活用していきたいと考えている。そんなこんなで感想がフレッシュなうちに少しまとめておきたい。

紙媒体一筋だった私が感じた電子書籍(kindle)のメリットデメリット

■メリット
1.取り寄せ不要 ⇒ 「品切れ」という概念が存在しない
2.今すぐ読める
3.ハイライトまとめの機能がある
4.書き出しで相性を判断したいときは、試し読みによって可能
5.紙で読みたければ入手できる(紙媒体で発行されているなら)
6.場所をとらない

■デメリット
1.本が目の前にないので目についたから読む、がない
2.手に取ってパっとそのページを開けない
3.売れない
4.書き込めない

 といったように全体的にメリットが上回っているが、電子版のメリットも受け入れたうえで、やはり小説は紙でめくりたいな~と思う。

 つらつら書いてきたけれども、本がなくなったら、大げさじゃなくきっと私は生きていけないと思う。
 本を読むことで実際に会う人よりもっとたくさんの人に出会えると信じている。本の中でたくさんの人と関わって、いろんな世界に触れて、自分の引き出しが増えたのは間違いない。
 どんなに形が変わっても、私にとって本は大事な話相手なので。

 こんなことを書いていたら実存とかそういった哲学の本をまた読みたくなってきますね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?