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【感想とプレイ記】ホグワーツ・レガシー

めっちゃおもしろかったァ!!!!!


映画で見た魔法ワールドの再現が本っ当にすごくて、ハリポタ&ファンタビファンにとってはフィールドをうろつくだけでも楽しめるんじゃないかってレベルで没入感がすごかったです。

わたしはSwitch版をやったんですが、処理落ちはするわ読み込みは遅いわ進行不能になるバグも発生するわで散々な目に遭ったけど、それらのマイナス要素を補ってプラスにできるほど面白いゲームでした。

映画を見ているかのような気持ちでストーリーを楽しみたかったのでネタバレや攻略は一切見ませんでしたが、クリア後にエンディングの種類について調べたら2種類あるみたいなので、そのうちもうひとつのエンディングも回収しようと思います。


※以下、ネタバレ含みます


まず、主人公について。

マミコ・ジョースターです。

ファーストネームはマミコ一択だったんですがラストネームをジョースターにするかブランドーにするかツェペリにするか悩みに悩み、最終的にジョースターにしました。闇堕ち√をするときはブランドーにしようと思います。

名づけ含めてキャラメイクにはリアルで一時間以上かかりましたが、リアルのわたしとは似ても似つかないほどに美人な主人公ができあがりました。

寮はレイブンクローです。ちょっと前に流行った100個くらいの質問に答えて寮診断するサイトでレイブンクローという結果だったのでそれに倣いました(ちなみにハリーポッターファンクラブの結果はグリフィンドールだった)

ただ実際にストーリーをクリアしてみると、主人公は絶対にスリザリンに組み分けられるべき人間だったと思います。人間性がまじでやべぇ。

密猟者から魔法動物を保護するという名目で魔法動物を捕獲(保護)しては飼育するだけにとどまらず、魔法動物の保護活動をしている人に売りさばくという、密猟者となにが違うん?ということをやったりするし、

プレイヤーの操作次第ではありますが、使ったら即アズカバン行き(のはずの)許されざる呪文もばんばん使います。

しかもそれを野生的で狡猾と評されるスリザリン生の、オミニスに咎められる始末。

オミニスの祖先はサラザール・スリザリンでゴリゴリの純血至上主義の家庭で育ちましたが、オミニスはその考えに共感することができず、闇の魔術を使う親族に対しても嫌悪感を抱いているという、なんでおまえグリフィンドールじゃないの?と聞きたくなるような聖人。

組み分け帽子はとりあえずスリザリンの子孫はみんなスリザリンに組み分ければオッケー☆って思ってるだろ。

しかも時代設定やゴーントという姓を見るかぎり、ハリーポッター本編の悪役であるヴォルデモートともかなり近しいよなと思って調べたら、オミニスはおそらくヴォルデモートの大叔父にあたるらしいです。わお。

そんなオミニスにとって親友であり、主人公にとっては友人且つお互いの秘密を共有する相棒的な存在が、オミニスと同じくスリザリン生のセバスチャン。

めちゃくちゃイケボなセバスチャン

主人公には自分にしか使うことのできない古代魔術の力があり、その力を悪用して魔法族を滅ぼそうとしていたゴブリンにつけ狙われることになるのですが、古代魔術の謎を解き明かしていく中で度々セバスチャンの持っている知識や力を借りることになります。

最初はオミニス同様スリザリン生とは思えないほど面倒見がいいし(ましてやわたしは寮も違うので余計に親切だなと思った)、確かに校則違反するようなところはあるけどフレジョも似たようなもんだったし、なんでこいつもスリザリンなんだろ?と思ってました。

しかしセバスチャンのサブクエを進めていくうちに、組み分け帽子の判断は正しかったと思うようになりました。

セバスチャンには双子の妹のアンがいるのですが、アンはゴブリンたちに襲撃された際の呪いのせいで学校にも通えなくなるほど苦しめられています。

その妹のアンを救うため、闇の魔術へ心酔していくようになるセバスチャン。

闇の魔術の力をよく知っているからこそ恐れて嫌悪している親友のオミニスの制止も聞かずに、ついには許されざる呪文もマスター。ついでに主人公にもレクチャー(韻)

主人公が許されざる呪文を覚えるかどうかはプレイヤーの選択次第なのですが、わたしはもちろん覚えました。だってアバダケ撃ち放題とか最高にわくわくしない??

そんな闇の魔法使いまっしぐらなセバスチャンとアンは両親を失っていて、元闇祓いの叔父ソロモンが保護者となっています。

このソロモンがね、たぶん根は悪い人じゃないんだけどとにかくぶっきらぼうというか思いやりに欠けているというか…。洋画とかに出てくる、嫌いとまではいかないんだけどなんかイヤな感じのオッサンっているじゃないですか?それです。

呪われて衰弱していくアンに対してはそれなりに寄り添ってあげている描写はあるのですが、セバスチャンに対する言動がまぁ酷い。

ソロモンはアンの呪いを解く方法はないと最初から諦めきっていて、絶対に呪いを解いてみせると息巻くセバスチャンとは真っ向から対立しているのですが、そこまで言わなくてよくね?ってことをセバスチャンに言ったりします。

逆にソロモンに対してセバスチャンは、元闇祓いなんだから呪いを解くためにできることがもっとあるはずだろ!ふざけんな!という苛立ちもあって、お互いにどんどん険悪な関係に。

これについてはセバスチャンの気持ちもめちゃくちゃ分かるけど、たぶん闇祓いだったからこそ分かることもあってきっとソロモン自身も少なからずやるせなさを感じてはいたんじゃないかなと。

そしてセバスチャンが妹を救うために暴走すればするほど余計に自分の無力さを痛感していたんじゃないかなとも思いました。

まぁでももしそうだったとしてもセバスチャンへの言動はやっぱりどう考えても酷かったし、両親のことまで侮辱し始めたりと、さすがにソロモンはセバスチャンに対して思いやりがなさ過ぎたと思う。

そんなふたりの関係に大きな亀裂が入った決定打は、セバスチャンが妹のアンを守るために敵に闇の魔術を使ったこと。

仕方なかった!正しいことをしたんだ!と言うセバスチャンに対して、今度闇の魔術を使ったら学校に報告する!もう我々に近づくな!とセバスチャンからアンを遠ざけようとするソロモン。

しかしセバスチャンにソロモンの言葉が届くわけもなく、妹と引き離そうとするソロモンへの反発心はますます大きくなっていき、さらに闇の魔術へ心酔していきます。

このあたりからわたしは、これセバスチャン絶対ソロモンにアバダケ打つだろ…と思っていましたが予感は的中。

闇の魔術の呪いを解く力があると言われている遺物でアンを救うため、遺物を回収しようとしたセバスチャンを止めに来たソロモンと戦闘になり、最終的にセバスチャンはソロモンをアバダケダブラでころしてしまいます。

こうなることは予感していましたが、さすがに目の当たりにするとつらすぎる。ていうかそもそもなんでここでソロモンがセバスチャンと主人公に攻撃してきたのかも意味分からん。

もうこいつにはなに言っても無駄だ!って思ったのかもしれませんが、甥っ子にインセンディオぶちかますとか普通にソロモンもイカれてるだろ…。まぁ叔父にアバダケ打っちゃうセバスチャンも相当やばいですけどね。

誰が可哀想って間違いなくアンが可哀想。自分を救うために兄と叔父が争い、その結果兄が叔父をころしちゃうんだもん。

その後のイベントで聖人オミニスは、つらいけど友達だからこそセバスチャンのことは引き渡した方がいい(=退学)と言うのですが、このときのわたしはセバスチャンがあまりにも不憫すぎてセバスチャン全肯定オタクとなっていたため、それを拒否。

やっぱり主人公が誰よりもスリザリンに組み分けられるべきなのでは…。

その後アンはソロモンおじさんに会いたいと置き手紙を残し、ソロモンの家から姿を消してしまいました。セバスチャンのことも変わらず愛しているけど許せるかは分からないとの一文も…。

セバスチャンはいつかまたアンが自分と会ってくれることを願いながら、ソロモンをころした罪を一生背負って生きていくことに決めました。罪とともに生きることこそが罰なのだと。

…誰も報われなくて悲しすぎるだろ。

ちなみにここまでで3000文字以上書いているんですが、なんとこのセバスチャンの一連の話はメインストーリーではなくサブクエです(もちろんメインストーリーの内容にも大きく関連していますが)

ここからは肝心のメインストーリーである、古代魔術の謎とそれを悪用しようと企むゴブリンとの戦いという点について書いていこうと思います。

まず、このメインストーリーを語るにあたって忘れちゃいけない人がフィグ先生。

フィグ先生なしにこの物語は語れません。

彼は、5年次から異例でホグワーツに入学することになった主人公のために入学前から家庭教師的なことをやってくれていて、奥さんの影響で古代魔術にも精通しています。

古代魔術の探究を続けている中で奥さんをころされているのですが、主人公とともに古代魔術の謎を解き明かしていく過程で彼女の死の真相と、ゴブリンの反乱との関連を知ることになります。

フィグ先生は主人公を常に正しい方へ導いてサポートしてくれる最高の先生で、魔法の腕は確かだし性格は友好的でちょっぴりお茶目な一面も。それに加えて愛妻家というまさにパーフェクトなヒューマン。

強大な力を持つ古代魔術は正しい使い方をしなければならないため、古代魔術を操ることのできる主人公にはそれを正しく使うための必要性や適性を判断するために4人の守護者たちから試練を与えられることになるんですが、フィグ先生がいなくては試練をクリアすることはできなかったでしょう。

4人の守護者たち

フィグ先生は残念ながらランロク率いるゴブリンとの戦いの中で命を落とすことになるんですが、ホグワーツのみんながフィグ先生を悼んで献杯を捧げるシーンは号泣してしまった(このときのブラック校長クソすぎてまじアバダケ)

ぶっちゃけフィグ先生が死ぬとは思ってなかったのでどうにかして生存ルートがないものかと調べてみたんですが、どのエンディングでも死んじゃうらしい…つら。

そんな主人公にとって大きな存在であるフィグ先生をころし、さらに奥さんのミリアムさんまでころしていたのがゴブリン族のランロク。

こいつがこのゲームのラスボスなんですが、魔法族に長いこと差別されてきたゴブリン族は古代魔術の強大な力を利用して魔法族を滅ぼそうと企てています。

そのため古代魔術を使うことのできる主人公をつけ狙ってくるわけなんですが、まーーーラスボス戦がめんどくさかった!!笑

古代魔術の力でなぜかゴーストタイプのイベルタルみたいなドラゴンになったランロクは古代魔術の力を解き放つため、それを阻止しようとする主人公と戦闘になるのですが、

ある程度体力を削ったらステージ?を移動しなきゃいけないし(おまえが来いや)ある程度距離詰めないと魔法が届かないし、なんかバイオ5のウェスカー戦を思い出したよ。

難易度的にはそこまで難しくもなかったのでわりとすぐ倒せましたが、最終場面では絶え間なく攻撃をされるので防御が失敗することもあり、回復薬は必須でした。

個人的にはランロクの取り巻きであるルックウッド戦の方が演出とかも含めて面白かったかな。いきなりボタン連打することになったのは笑ったけど、やっぱ魔法使いの戦いって杖と杖を使っての方が絵面的にもわくわくする。

でもこの作中でいっちばんわくわくした演出は、ランロクとの最終決戦に向かう道中でホグワーツの教授陣がホグワーツや生徒を護るために戦いに参戦したシーン。

か"っ"こ"い"い"よ"〜〜〜泣

ハリポタ本編のホグワーツの戦いにも通じるような戦闘シーンで、めちゃくちゃテンション上がったし鳥肌が立つくらい感動しました。魔法ワールドの大人たちが杖を構えたときの安心感ハンパない。ウィーズリー先生まじ惚れる。

ちなみにわたしがハリポタ本編の中でも特に好きなシーンはマクゴナガル先生がピエルトータム・ロコモーターを唱えるシーンと、モリーが家族を護るため、そしてフレッドの仇を討つためにベラトリックスを倒したシーンです。大人が強くてかっこいいハリポタの世界大好き!

…脱線しましたが、上記で書いたホグワーツレガシーのストーリーについてはかなり省略して書いていますしまだまだ謎な部分もたくさんあったりして、たぶんわたし自身こんなに書いておきながら見落としてたり勘違いしている部分もあるような気がします。

主人公と同じく古代魔術を使うことのできたイシドーラについても、なんで古代魔術で人の感情を取り除くことができたのかとかよく分かんないし(まぁ魔法世界の話だから理屈について考え始めたら元も子もないんだけど)

守護者となった先生たちについても、主人公が古代魔術を使うにあたって適した人物かを見極めるためとはいえ、ランロクの計画を阻止するために事は急ぐって言ってるのにいちいち試練をやらせるのも理解できんし(サン・バガーうざくね?)

細かな疑問を挙げたらキリがないし他にも突っ込みたいことはたくさんあるんですが、まぁいちばんの突っ込みどころは主人公なんでそんなに強すぎるん??ってことですね。

ホグワーツに異例で5年次から入学し、強大な古代魔術を操ることができ、一年と経たずに類まれなる魔法の才能を開花させる…あなた人生何周目なの?って聞きたくなるレベル。

それなのに主人公についての生い立ちとかバックホーンについて語られることはまったくないので疑問は募るばかりだし、この作品の最大の謎は古代魔術とかそんなんじゃなくて主人公の存在そのものだと思います。

月に照らされるホグワーツ城

わたしは難易度ノーマルでクリアしましたがそこまで苦戦するような場面はありませんでしたし謎解き要素もそんなに難しいわけでもないので、魔法ワールド好きの方にはぜひプレイしてみて欲しいなと思います。

そして次作…というか新作では、ホグワーツの生徒になってただただ楽しく、そこそこ平和に学生生活を謳歌できるゲームがやりたいです。

友情あり恋愛あり、ときにはちょっぴり危険な冒険ありのホグワーツでの日常を体験できるようなゲームができたら絶対に買うんだけどなぁ。ぜひともご検討のほどよろしくお願いいたします。

フィグ先生よ、永遠に…。

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