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海外サッカー雑記【24/5/19】

今回もピッチ外の話題が中心。今週はプレミアの最終節を控えていますが、セリエAは来週が最終節です。


インテルの財政問題における現況

インテルでは今後、サン・シーロに代わる新スタジアムの建設構想を立てており、財政健全化への中期プロジェクトは動きつつあるが…

先日、20個目のスクデットを獲得したインテルだったが、一方で財政を巡る問題は解決していない。インテルはコロナ禍以来、オーナー企業の蘇寧電器が巨額の負債を抱えており、4年かけてその額は小さくすることに成功したものの、完済する目途は立っていない。2021年に借り入れたこの借金はその3年後、つまり執筆日の翌日にあたる5/20が返済期限となっており、インテルの所有権は蘇寧からファンドであるオークツリーに移行することが濃厚となっている。
そのオークツリーは長期的なクラブ経営への意思はないとされており、再び別のオーナーに売却されることが確実になっている。つまり「繋ぎ」に過ぎないが、彼らの選定活動によっては、再び優良なオーナーとであるかもしれない…というのが執筆時点で噂になっている情報である。

といっても、上記は僕で有識者の発言や現地メディアの情報をかみ砕いたに過ぎないので真相は不明ではあるが、オークツリーに経営権が渡るからと言って今すぐに悲観視すべきではないのかなとも感じた。むしろ、蘇寧単体では全くできなかった新オーナー探しを、オークツリーが代行してくれるだけ、まだマシという捉え方もできるであろう。あとは、彼らの売却への熱意がどれほどあるかにもよるが…。
その上で、主力クラスであるラウタロやバレッラの契約延長、そして有力な新戦力として名前が挙がっているタレミやジエリンスキなどの獲得に成功すれば…と感じている。


シティの「115件」、有罪でも優勝繰上げを認めるべきか

マンチェスター・シティ(以下シティ)の4連覇が間近となっているプレミアリーグ。だがシティは過去に115件にも上る財務不正や、それらの捜査にクラブが非協力的だったとして、来年をめどに処分が正式に決まるとされている。不正に関する報道は何年も前から出ているが、膨大な件数であるためにプレミア側からも慎重に裁定をしているものと思われる。

以前にもnoteの方で取り上げた問題ではあるが、もしシティの不正が認められたとして、不正を働いたシーズンのタイトルの繰上げを行うべきかについて話題に上げるものがチラホラいる。ただ個人的には、上記ツイートのように、繰上げにならない可能性の方がむしろ高いと推測したい。
これについては仮に繰上げ優勝を認定したとして、賞金の取り扱いはどうするのか、時を巻き戻すことはできないので欧州カップ戦の出場権云々はどうするのかという問題に直面する。事実、「カルチョポリ」では2006年に発覚した当時、対象シーズンの1つであった2004-05シーズンのセリエAでは「優勝チーム無し」として、かつ発覚した直前の2005-06シーズンではインテルに繰上げ優勝の裁定を取っている。この理論から行けば例えば2023-24シーズンも不正をやっていたことがシーズンオフ中にバレれば、アーセナルに繰上げ優勝があるくらいで、それ以外の、2013-14シーズンや2018-19シーズンにリバプールが繰上げ優勝になる…てことは無いんじゃないかなと感じている。

その上で、膨大な数の長期間に渡る不正を働いたとして、シティには再起不能なレベルの重い処分を下してほしいと感じている。リバプールファンとしては、それをやってくれるだけで十分だと感じている。


浦和レッズが3rdユニを発表。シーズン途中の発表は初

久々にJリーグ関係の話題…といっても例によってまたユニフォーム関連の話題。浦和レッズが先日、3rdユニフォームを発表した。

デザインとしてはホーム用ユニフォームと同一のテンプレートを使用し、全身黒地をベースに、赤のアクセントと白の各種ロゴが入っている。設計思想としては2014年や2020年のものに近く、公式でも2014年3rdユニについての言及がある。
着用対象試合は今シーズンの残りのアウェイゲームと言及されているのみであり、着用試合はあらかじめ定められていない。同様のケースとしてコンサドーレもこのパターンを採っている。つまり、Jクラブでよくある限定ユニフォームではなく、純粋な3rdユニフォームである(プロ野球を含め、未だに日本でこの考えは普及していないが…)。

ちなみにシーズン途中での導入となった3rdユニフォームだが、視認性を理由とした追加投入を除けば、これが史上初となる。浦和の場合は3rdユニフォームを投入するシーズンの場合、開幕前に投入を予告していたが、今シーズンはシーズン途中での発表となった。詳しい理由については不明である。

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