冬至 と クリスマス と もみの木
間もなくクリスマス。
イエス・キリストの生誕を祝う宗教祭日ですが、実は、キリストの誕生日は不明です。キリストの誕生日は聖書にも記載がなく、本当は誰にも分かりません。
では、なぜ12月25日になったのでしょうか?
古代ローマの太陽神を崇めるミトラ教の祝祭日や、北欧に住んでいたゲルマンやケルトの人々のユールと呼ばれる冬至のお祭りといった土着の風習を、キリスト教が布教活動において利用したと言われています。
クリスマスツリーも、樹木を信仰していたゲルマン民族の風習が取り込まれたもの。本来は、寒さに強い常緑の樫の木が永遠の象徴として崇拝されていたのですが、キリスト教化される際にもみの木変わっていったそうです。
そてから、サンタクロース(Saint Claus)も4世紀に実在した聖人のニコラウス(Saint Nicholas)がモデルとされ、ヨーロッパでは12/6にやってきます。ニコラウスは良い子にプレゼントをくれるのですが、南ドイツやオーストリアにいくとクランプスという悪魔も一緒にやってきて悪い子を懲らしめます。
そしてそして、ドイツでは12/6にニコラウスがやってきた後、12/25にヴァイナハツマン(Weihnachtsmann:クリスマス男=サンタクロース)がやってきて、またまたプレゼントをくれます。
サンタクロースが白い髭の赤い服を着た恰幅の良いおじさんというのも、そもそもはコカコーラの宣伝が発祥だとか…
よくよく考えると… 考えないほうが良いみたいです。
クリスマスといえば第一次世界大戦時に、自然と休戦状態が生じた戦場があったそうです。
宗教が絡むと難しいところがあるのですが、世界中に広まった一つの風習として、この日だけは争いを起こさず幸せな一日であることに努められれば、世界は少し明るくなるのではないでしょうか…
それでは
Frohe Weihnachten und einen guten Rutsch ins neue Jahr!
良いお年をお迎えください
2022年12月22日 冬至
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