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今日は雨、なんとなく気分はスッキリしない重たい日。仕事はお休みだけど、やらなくちゃいけないことはたくさんある。

夫も今日はお休み。どこかへ出かけて、気分転換したいと言いつつも、この天気で、出かけるタイミングを待っている。

気分が冴えないことを、夫に話してみた。                                                     「今日は、こんな天気やし、なんとなくやる気が出なくてね、気分が冴えんのよ」

「そうか、お父ちゃんはそうじゃないけどなぁ。」

時間はゆっくりすぎ、夫は出かけることなく家で好きな歌をかけてゆっくりしていた。ところが私については、どうも頭が重いし、このままでは、夕飯の支度までにバテてしまいそうだ。案の定、夕方娘が帰った頃には、ちょっと横になりたい気分。

もっと早くに休んでおけばよかったかもしれないけれど、やっておきたいことを優先すると、激痛じゃない限り、お母さんってちょっと無理をしてしまう。

家の仕事は、細々していて、一気に終わらない。洗濯物も乾かないと取り込めないし、ご飯の支度も食べる人が帰ってこないと、すまない。     

家の中のお仕事は「時間待ち」の仕事なのである。

さて、夕方16時30分とうとう、あったかい毛布に包まれて、バタンキュー。次の瞬間、時計の針が目に入った。18時半。

「やってしまった、2時間も・・・。これから夕飯のしたくかあ。」横に目をやれば、なんと病み上がりで、学校から帰ってきていた娘も爆睡していた。もう大きいから、お腹すいてもちょっとまってててね。が通用しなくもないが、急がねば。

成長期はいざ食べ始めたら、かなりのボリュームがいる。夕飯の段取りを頭の中で進める。冷蔵庫の中の材料記憶と相談して、ようやく重たい体を起こす。爆睡の娘に時間差を狙って、夕飯の支度に挑もうとした。

お勝手のドアを開けると、ふわっと、和食のだしの匂いがする。

「あれ?・・・おっ、お父ちゃん!?」

もしかして、もしかしての、お助けマンお父ちゃんは、行き倒れになっている私の様子を察して、夕飯の支度をしてくれていた。

「神、対応」とは、このこと、後光が差していた。

私の一番辛い時を察してくれ、遊びに行きたい気持ちを横に置きつつ、このタイミングで踏ん張りを聞かせてくれたお父ちゃん。孤独感に浸っていた私の心は一瞬で救われ、感動が溢れました。

「料理でも、洗濯でもなんでもそうだけど、この家で起こっていることは、自分には関係ないことは何一つない。関係ないんじゃなて、関心を持つことだな。普段なんにもできへんけど、辛い時こそ、お父ちゃんの出番やで!」

そんな思いやり家族を、お父ちゃんは自ら実現した。もしもの時に、力強く家族を助けてくれる姿を見せてくれるお父ちゃんです。

「もうそろそろ、遊びに行ってきてもええかな?」

「ありがとう、どうぞ行ってきて〜」今度は、元気になった私とバトンタッチができた。

私がいつも元気でいられるのは、そんな夫に出逢え、こんな素敵な家族ができたからです。人は決して一人では生きられない。支え合って、関心を持ち合って、調子をとって生きている。


しかし、料理ができる男は重宝される、そのタイミングを「ここぞ」に出せば、きっと奥さんからは感謝されること間違いない。  最初は下手でも、ぜひ挑戦してほしいカテゴリー。その挑戦している姿と、

「ここぞ」の行動に、女性は感動する。



本当の幸せの連鎖が、ここから起こりますように💖