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THE FIRST SLAM DUNK ゴリゴリ初見の感想

THE FIRST SLAM DUNK、終映前に駆け込めてほんっとうによかったです、やはりロングランの映画は愛される魅力が詰まっているなと感じた…

まず、音の使い方がうまい。ボールが転がっていく音、息切れ、心臓の音、体育館の床をシューズが擦る音、歓声、ホイッスル、すべてがリアルタイムで急きたててきて、手に汗を握ってしまう。リョータのドリブルと共に爆音のテーマソングが入るのがバチバチにかっこいい。それから爆音と無音の使い分けがずるい。過去回想とリアルタイムの試合が繋ぎ合わさっていながら、弛む感じが一切ないのは音の緩急のおかげだと思う。最後の10秒の無音はとにかく痺れた。

事前知識なしで見たけどキャラもとてもよかった…宮城リョータという男の魅力がすごい。等身大で、スカしてんだけど一生懸命で、不利な体格をコート上で生かしている。家族の設定も、勝手なアニオリなら盛りすぎな感じしちゃうけど、これは原作者が監督やってんだもんな、"公式"なんよな…お母さんがあまり語らないのがすごくいい。不躾に泣かしにくる感じじゃなく、あくまで彼の背骨を見せてもらっている感じというか。ゴミ箱に捨てた「生きてるのが俺でごめんなさい」といい、母親が試合の感想をほとんど語らないところも、まだ根本は分かり合っていない感じのする不器用な親子が素敵だった。

三井寿はほんとうにカワイイ奴だな、回想の髪が本当にサラッサラで笑っちまったね…部活っていうのは強豪であろうとあくまで素人の集団で、多くの部員にとっては人生の通過点でしかないので、誰もが逃げずに真っ直ぐにスポーツに向き合えるわけじゃなく、その象徴が彼なんだろうな。取り巻きを引き連れてリョータを殴るとことかどう考えても人としてだっさいけど、そこから取り戻していくところも含めて、かっこいい男なんですわね、、必ずスリーポイント決めるとこもいいね、任された男だ…

キラキラ主人公桜木花道、こういう真っ直ぐなバカがスポーツを面白くしてくれんだよな。ヤマオウ呼びを結局誰も訂正してあげないのおもろいな?!

個人的にはメガネの3年生がとても刺さりましたね いいやつすぎる 映画ではさほどスポットが当たらなかったので原作履修したいところです

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