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ハイキュー‼︎個人的に好きなセリフランキング

1位「君こそはいつも万全で チャンスの最前列にいなさい」【武田一鉄】

365話、日向が熱で鴎台戦をリタイアする時のたけちゃんの長台詞が一番好き。
「今この瞬間もバレーボールだ」「190センチが小柄と言われるバレーボールの世界ではきっと君はこれからもずっと『小さい』 他人よりチャンスが少ないと真に心得なさい」試合の土壇場で気落ちする日向にかけるにしてはやや厳しい言葉で、だけど本当に必要な言葉だ。
烏野がうまく行ってない時ほど、武田先生の言葉は深く刺さる。青城に負けた後の「負けは弱さの証明ですか?」春高敗退後の「君たちの何も ここで終わらない」も本当に良かった。
国語の先生というだけあって、武田先生の言葉選びはハイキューの中でも最も素敵だと思う。 

2位「おかげさまで (本当に おかげさまで)極 たまに 面白いです」【月島蛍】

ハイキューのなかで最も精神的に成長したのが月島だと思う。身長も頭脳もあるのに、精神的な未熟さが足を引っ張っていた月島を導いたのが、黒尾であり山口だった。
山口とのサーブ&ブロックと、これまでの2人の回想、からの黒尾の「最近のバレーはどうだい」の問いかけ、すべての流れがオシャレすぎる。月島の凛とした微笑もいい。(本当に おかげさまで)とモノローグで噛み締めているのもいい。

3位「クロ おれにバレーボール教えてくれて ありがとう」【孤爪研磨】

黒研の関係は登場時から好きだったけど、こんなに重みのある友情だったことはゴ決で初めて明かされる。「一方その頃不活発猫は」で黒尾が研磨をバレーボールに巻き込んだ罪悪感を語り、研磨も「ともだちのためにバレーやってる」と語る。そのうえで、バレーは人見知りだった黒尾と研磨を繋いだツールであり、黒尾が父子家庭であることまで明かされて、激重の役満を感じていたところに、これである。本当に衝撃のセリフだった。黒尾にとっても他の音駒メンにとっても衝撃だったろうけど、研磨はポロッと何気なく思ったことを溢しただけのトーンなのもまた味わい深い。

4位「お前は精一杯やったろ」【国見英】

擬似ユース合宿後、「影山は元気か」と日向に尋ねる金田一に、国見がかける言葉。
誤解を招く言い方になるが、物語の進行上は、国見英というキャラは必要不可欠ではない。
「影山の元チームメイトで、再会時に影山を煽り、烏野に入ってからの影山の姿に刺激を受け、最終的に和解するキャラ」だけであれば金田一ひとりで充分であり、恐らく普通の漫画家であれば国見という存在はカットしていたであろうと思う。
しかし、国見という存在によって、金田一のキャラクターは一気に厚みを増す。金田一が「単なる嫌な奴」ではなく、面倒見が良く、程よく熱く、不器用な優しさに溢れていることが、国見との関係性によってよくわかるようになっている。
「お前は精一杯やったろ」との国見のセリフにより、北一時代に金田一(含めチームメイト)がしたことが必ずしも悪ではなく、その当時の精一杯の解だったことが示される。
ただし、「譲れなくて喧嘩するの普通だ」との日向の意見には、金田一と国見は刺激を受けたものの納得はしていないと思う。2人は影山に対しての仕打ちを「喧嘩」なんて思っていなくて、一方的な「裏切り」だと思っている。だから高校に上がってもずっと後悔しているわけで、きっとそれは大人になっても続く。
普通の少年漫画なら単なる悪役になっていそうな金田一の人となりは、国見の存在によって一気に奥行きが出来る。これが古舘春一のセンスであり、キャラへの愛だと感じる。

5位「できるようになるの 何回でも楽しいです」【日向翔陽】

ビーチバレーを始めたブラジルで、及川に語る日向のセリフ。このマインド大事ー!!と感心した。私は怠惰なので日向のひたむきさがたまに苦手だったりするんだけど、でも本当に見習いたいとは思ってる。何かできないことが出てくるたびに、この言葉を反芻している。ハイキューは人生の教科書。

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