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時が止まっている話〜ときとま!!〜

高校の部活の飲み会があったので行ってきた。
何故か3学年合同で一個上、僕ら、一個下の集まりが年に一度ある。
この時期ということ、さらに年末で観たいテレビがあったが久しぶりに参加して、先輩や同級生、後輩とどんな話ができるかのワクワクが勝ったので悩んだが参加することにした。
しかし、出鼻からくじかれる。集合時間の5分前にお店に入ったのだがまだ誰も来ていないのだ。
正直本当にがっかりした。成人から3〜5年経った人間が平然と遅刻をするのだ。
ならばとTverでM-1のアナザーストーリーを観ていた。この時間がずっと続けばいいのにとも思ったが、約束の時間を少し過ぎた頃やっと1人来て僕以外誰も来ていないことを伝えると『みんな変わってないね〜』と言った。
いや変わっていなきゃダメだろ!!!
と思ったがイライラしていたらダメだなと思い、イヤホンを外し、適当にSNSを見ていた。
ようやく全員揃ったのは予定時刻よりも30分を超えた所だった。

飲み会が開催され、そこからはもう早く帰りたくてしょうがなかった。こんなに時間が過ぎるのが遅い感覚は久しぶりだった。
先輩は女を紹介してだの誰をナンパしただの話している。
同級生は後輩に一気飲みや先輩で誰が嫌いだったかなど問い詰めている。
不意に『今どんな仕事してるの?』
と聞かれ素直に自分の仕事内容を話すと『どんな仕事だよ』と笑いながら言われた。
僕は今の仕事を辞めたいなとは思っているが多少のプライドや社会貢献度は高いものなので流石にムカついたのと同時に本当に高校生みたいに相手を敬う発言や理解しようとしない姿に心底がっかりした。
その後から仕事を聞かれた時は頭に『わかるかわからないけど』や面倒な時は『普通にサラリーマンです』と言った。
一つ気付いたのはまさか「こ、こいつらまさか精神的に成長してないのでは?」
そして自ずと高校時代の話に移っていくが驚いたのはレギュラーの奴らは一つ一つの出来事をとても鮮明に覚えていたのだ。
あの時こんなのあったねー。ワハハハハ。
くらいのレベルではない。正直ついていけなかった。
いやお前が思い出無いだけだろ!!とツッコまれてもしょうがないが言われたらぼんやりと思い出すので許して欲しい。
推測だけど彼らはこの思い出が人生の中で大半を占めている。
成績を細かに自慢し、武勇伝を語り後輩に『凄いですね〜』と言われ快感を覚えている。
思い出にアップデートがないのだ。時が止まっているのだ。
もしかしたらその時に合わせた思い出を閉まい、瞬時に引き出せる引き出しがあるのかもしれない。
その中では大学でもその競技を続けたのに、そこそこの役職にも就いたのに、僕は完全に空気だった。むしろ完全に下に見られていた。同級生なのに全然対等じゃないのね。
来ていた中で唯一尊敬していた先輩も『普段こんなイカれた奴らと会わないから新鮮で楽しい』と言っていた。
おかしいよ。

大きな声で下ネタを言ったり、人を卑して笑ったり、騒ぐだけの飲み会はもう卒業していたと思ったけどずっとその時代にいるんだね。お酒が入っているからはもう言い訳にできないのに。
そういう奴らに限ってメリハリをつけているとか言うんだ。そんできっと良い人生を歩むんだ。

2次会なんてしっかり断った。観たいテレビがあるし。
多分もう参加はしないかな。
ただ、近況とか、将来こうなりたいとか何にハマってるとか話したら時間なんてあっという間だと思っていたけれど甘くなかった。そんな話笑われちゃうね。
意識高い訳じゃない。単純に落ち着いた話の中に笑いがあれば良かったんだ。そ
これから会うたびに言おうと思う。
『高校の時から変わらないね〜!!』




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