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灼熱の知床硫黄山【知床のコムヌプリだよりback no.48】

こんにちは。知床のコムヌプリだよりです。
今回は、知床硫黄山でのハイマツ調査のお話です。

はじめましての方はぜひこちらをご覧ください。

知床連山の最北にあたる活火山、硫黄山に行ってきました!
登山の目的はハイマツの調査。ハイマツが今年どれくらい実をつけているのか、来年はどのくらい実をつける見込みがあるのかを調べます。
どうしてこんな調査をしているかというと、ハイマツの実はヒグマの重要な食糧だから。ハイマツの実なりを知ることで、ヒグマのその年の食料事情を知ることができ、その結果がヒグマの行動を把握する要素の一つになるのです。

雲を頂く硫黄山のピーク
麓は雲海になっていました


硫黄山の稜線に出ると雲海の幻想的な景色が広がっていましたが、気温が30度近くまで上がりじっくりと景色を楽しむ余裕もなく、標高600メートル地点へ。硫黄山新噴火口の熱気とジリジリと容赦なく照り付ける太陽がとんでもなく暑い!なんとか必死にハイマツと向き合っていました。

こうした地道(そして過酷)な調査の記録が積み重なることでデータになって、今後のクマ対策に繋がっていくのだなぁとしみじみと調査の大切さを感じました。


来年に実となるハイマツの未成熟球果を数えます




散策に最適なクマ鈴のご紹介です

カラーはピンクとゴールドの2種類

知床財団のスタッフは巡視であまりクマ鈴を持ちません。
なぜかというと、常に音が出続けていると、周りの音が逆に聞こえなくなってしまうから。私たちのヒグマ除けの音出しは「ホイ、ホイ!」という自分の掛け声です。

新登場のこちらのクマ鈴は、ワンタッチで消音ができるので、散策中に周りの音が聞けるので安心して使用できます。

知床ではあまり人を警戒しないヒグマが時々目撃されることがあります。散策中の危険な遭遇を回避するためには、鈴を持っていてもヒグマの存在に自分がいち早く気づくことが重要です。
鈴を上手に利用して、知床での散策を存分に楽しんでくださいね。


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