見出し画像

【脳卒中片麻痺】感覚障害のある場合のロッキング・屈曲支持についての考察

こんにちは、コモレビです。

短めですぐ読めて使える内容です。

臨床での気づきなど、上手くいったこと、いかなかったことなど書いていきたいと思います。

脳卒中による重度感覚障害による歩行(屈曲支持またはロッキング)についての内容です。

立脚での支持の際、膝関節を過度に屈曲または伸展(ロッキング)で行うケースを目にします。

感覚障害があるということは、感覚情報をセラピストが変わりにフィードバックして、フィードフォワードとの差を減らし、運動学習につなげていく必要があります。感覚障害についてのアプローチ

膝コントロールのために何とかしてあげたいんですが、難しい場合が多いです。というか、上手く意図が伝わりにくい。

それもそのはず、本来は床反力を受け取って、無意識に行っていること。

なので、伝え方は気にする必要があります。本人がわからない部分でやり取りしても、あまり意味がない気がします。本人からしたら、何も感じないのに、よくわからんことをされて、どうですか??って聞かれても、「そんなもんなんもわからんし、変わらない」ってなります。

なので、感覚がないことについて、配慮は必須です。

できるだけ、本人のわかる範囲で行うことが大切だと思います。

◇屈曲支持・ロッキングについての解決策◇

膝関節は中間関節です。なので、膝単体で行ってもうまくいかないことが多いです。具体的には、足関節と股関節を見るべし。ということです。

屈曲支持の場合、膝がロッキングするのを防ぐために、意図的に行っている場合や膝が伸び切らないことが多いです。屈曲支持のデメリットとしては、エネルギー消費量が大きいといくことです。関節モーメント的にも省エネであること思うと不利です。楽ではない歩き方です。

ロッキングの場合、膝の伸展筋を使用せず、骨性の支持となるため、バランスが悪くなりやすいです。通常、足部からの運動連鎖とその筋活動により、下肢の支持性が得られます。なので、屈曲と伸展の切り替えがスムーズに行えないと、急に動いたりしたときに、膝折れリスクがありバランスを崩しやすいです。

膝を伸ばして立脚しようとしたいけど、ロッキングになってしまい、屈曲支持で歩行している。なんて場合も少なくはないと思います。

立脚の評価の際

・踵に対して荷重が行えているか

・股関節はきちんと伸展しているか

この二点の評価は必要だと思います。

きちんと運動連鎖に対して筋活動を発揮できているか。

評価の方法はいろいろあると思います。

例えば、踵の下にタオルを入れて踏むことができるか。膝立ちで股関節を伸展して保持することが行えているか。この辺はシンプルだと思います。

それでは、今回はこの辺で。

それでは。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?