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ルールを作って節約をゲーム化する。


福祉職の給料のわりには家賃が少々高めな部屋で一人暮らしをすることになってから、支出のことを考える時間が増えた。

今の家はとても気に入っていて、少しお家賃高めでもしばらく住み続けたいと思っている。好きな図書館まで自転車で2分で行けるし、桜並木のある川が近いし、業務スーパーもバッティングセンターも徒歩圏内だ。

大学で知り合った友人が、「花屋がある地域はその地域の人たちが花を買うだけの心の余裕がある証拠だから、将来そんな地域に住んでみたい」と言っていたけれど、今いる地域には花屋さんが近所に2つもある。僕自身に心の余裕があるかはわからない。

毎月の全体的な支出を考えるにあたって、家賃が少し高い分は図書館と業務スーパーの利用料だと思うことにしたのだけれど、安いスーパーでも頻繁に行くと高くつく。


食べることと飲むことが、僕はとても好きだ。

仕事の日、利用者さんを車で送ったあとで時間があれば、コンビニによってアップルクリームデニッシュやコーヒーを飲んで一息つくのは至福の時間だし、余裕があれば週2くらいでおいしいラーメンを食べに行きたいと思う。贅沢を言えばチャーシューを多めにトッピングしたいし、もっと言えば替え玉もしたい。

だけど、最近本を読んで仏教の教えを学んでいるくせに僕はとても欲が深いので、福祉職の給料から若干高めの家賃と、光熱費と通信費をひいた自由に使えるお金の中から、飲食以外にもいろんなことにお金を使いたいと思うようになった。

食費を、食費を減らす必要がある。


業務スーパーが近いのだから、その気になればできるはずだ。業務スーパーで1000円で買える食材の量にはいつも驚く。さらに、少し足を伸ばせばラ・ムーという激安スーパーもあって、ここでは価格が二桁の商品の数の多さにびっくりする。こないだ財布に180円しかない状態で、現金しか使えないこのスーパーにダメもとで冷凍食品を買いに行ったら100円弱の冷凍食品に60円のアイスまで買って、20円余ってびっくりした。

欲に打ち勝って、きちんと節約すれば無理なく健康的に食生活を送れる環境は整っているのだ。


夏がとまらない

藤岡拓太郎さんの「夏がとまらない」というギャグ漫画のなかに、「6時間に1回、10秒間だけ開く冷蔵庫を使っている家族」の様子を描いたシーンがある。ネタバレになってしまうので詳しくは書かないが、冷蔵庫が空いた瞬間に家族が10秒間以内にどうにかして必要なものを出し入れしようとする様子はとてもスリリングだ。

何か制限があると、その制限のなかでどうにか工夫して最大限のパフォーマンスをしようと頭を使う。ルールがあるから何事もおもしろくなる。

ボッチャはスローイングラインを越えてジャックボールの近くで投げることができないからいろんな駆け引きが起きるし、投げられる球の数が決まっているからおもしろいのだ。(昨日初めてボッチャの試合を見たから全く詳しくないけど、とても楽しそうなスポーツだった。)


今日、業務スーパーで買い物をしてレジに行ったら、会計が税込み1004円だった。

普段、何もない日は、食材や飲み物に使うお金を1日1000円以内に収めてみよう。そして、2日に一回だけ食材や飲み物を買うようにしよう。

これができたら、食費は月々15000円ほどで収まることになる。そうすれば結構な節約になる。難しいかもしれないけれど、食べ物や飲み物を買うということが簡単にできなくなれば自分の生活を少しは律することができる気がする。食欲にまみれた暮らしから脱却できるかもしれないのだ。


仕事終わり、帰宅途中の自転車で、次に買う食材のことを考えた。オリーブオイルを切らしてしまったけど、なくてもなんとかなるだろう。それよりも鯖缶とかミニトマトとか冷凍食品を買った方がいいかもしれない。今日1リットル138円の豆乳を買ったから、しばらく牛乳とかは買わなくて大丈夫だ。

限られた資源のなかで、より最適な状態に冷蔵庫を満たしていく。次の日に何も買わなくても、おいしい料理を作れるだけの材料をストックすることを目指す。

2日に一回1000円でも、意外となんとかなるかもしれない。

まずは明日、自販機やコンビニの誘惑に負けずに飲食費0円で抑えることができるかが、最初の試練だ。


燃え盛る煩悩の火を、消さなくてはならない。



たまには遠くを眺めてぼーっとしようね。