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渦のように思い出すが、流されないように踏ん張る。

満月だったせいか、色々思い出しては心がざわつく。
実はしばらく、義母と義妹に蟠りや、ザラッとした気持ちがある。
悪い人間ではないどころか、むしろかなり良い姑、小姑である。結婚によって家族になれたことを感謝してきた。
しかし今は二人のことが、あまり好きではない。

コロナで帰省をしばらく自粛していたところから、昨年末久しぶりに会った義母だが、変わらず元気でよく喋る様子にホッとした。
一方で、久しぶりのせいか、以前よりも、彼女の意見に対してスルーできなくなっていた自分がいた。
もしかしたら、コロナの自粛期間で夫婦間の会話が増えたことにも関係しているかもしれない。

夫は苦労した人で、大家族の長男であることもあってか、自立の過程での親のサポートを殆ど受けられなかった。
自分より保護すべき弟妹がいる中、頼ることはできなかったようだ。15歳からアルバイトをし、一万円を残してすべて家に収めていたそうだ。
その後上京し親元から離れ自分の夢を叶えるべく働き、会社設立のために懸命に貯金し、カツカツの暮らしをしていた。一週間、水のようなお粥でしのぎ、10円玉を側溝に落として泣いたこともあったほど辛い日々もあったのだとか。

他方で、末妹はのびのび手厚く育てられたようで、ちょっと珍しいような贅沢もしているし、私立の四年制大学も卒業している。成人式の装いも立派であった。エピソードを擦り合わせていくと見えてきた、夫との待遇の差に、私も傷ついた。
夫は今でも時々、俺も大学に行きたかったなと呟く。
その後の夫の問題や自己評価の低さには、こういったことも関係しているのではないかと言いたくなってしまう。

そんな感情の燻る中、嫁の立場として、余計なことは言わないを貫いていた私だが、ちょっとした反骨心というのか、私の夫に酷いことを無自覚でやってきた人たち、という気持ちを抑えきれなくなる瞬間が出来てしまった。
様々なエピソードが渦のように思い出され、怒りがこみあげてしまう。
相手は訳がわからないだろうし、私が感じの悪い態度をとったところで誰にもプラスにならないと理解しているので、自分を抑えるよう努めている。

このnote を書いたことで、このような気持ちを乗り越えて、手放して、夫婦で心穏やかな自由で満ち足りた状態になりたいと願う。

何が原因でそうなったかは分からないが、そうなってしまった、ということはあるのだ。


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