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息子の感性がうらやましい

先日、我が家で”おうちプール”を解禁した。
ビニールプールに空気を入れ、水をためて水遊びをさせる。
夏の子どもたちの体力消耗にうってつけの遊びである。
子どもたちは最初こそはしゃいで遊んでいたが、あまりの暑さに1時間も経たずにお家に入ってきてしまった。
また後でプールに入るかもなあと思い、水を抜かずに残しておいた。

窓から庭の取り残されたプールを見ていたら、なんだか外に出たくなった。
私はプールサイドに座り、帽子をかぶって本を読むことにした。
もうぬるま湯になったプールを足湯みたいにして本を読んだ。
もちろん暑かったけれど、なんだか心地よかった。

しばらくすると子どもたちはそんな私に気づいて隣にやってきた。
飽きっぽい娘は外に出たり家に入ったりしていたが、
息子は私の真似をして自分の好きな仮面ライダーの図鑑を持って隣に座った。
暑いね、と話しながら一緒に本を読んだ。

私は息子に「プールの水があったかいけど、水から足を出したら風が吹いて少し涼しくなって気持ちいいよ」と言った。
すると息子は「風さん、ありがとうだね」と言った。

息子はそんなふうに感じるんだなあ。
羨ましいなあ、その感性。
自分の知恵のように話してしまったけれど、息子には風のおかげだと感じたんだな。

私は笑って「ほんとだね」と言った。
足は少しひんやりして気持ちよかったけれど、息子の可愛らしさで心には温かい空気が流れてなんとも心地よい時間だった。

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