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夫が私を救うヒーローになるとき

私には夫と結婚して良かったと心から思う瞬間がある。
それは年に1〜2回程訪れる。
大きな虫(主にG)が出たときだ。

結婚して良かったと思う瞬間が「虫が出たとき」なんてひどい妻だろうか。
私も自分がなんて薄情なやつかと思ったりもしたが、
最近はそういうものじゃないかとも思ったりしている。

人間には避けて通れないけどどうしてもできないことがある。
それが私にとっては虫退治なのだ。
虫が出てきてしまったら最後、こいつをなんとかしなくては安心して家にいることはできない。
しかし、私はゴキジェットをかける距離に近寄ることもできないし、ひどい時はパニックになって過呼吸を起こしてしまうほど苦手なのだ。

いつも夫は「見なくていいよ、安全なところにいて」と言って確実に処理してくれる。
そうやって待っているとき私は悪者に襲われて王子様に助けられているお姫様の気持ちになるのだ。(虫さん、悪者にしてごめんなさい!)
虫を退治している夫の背中はとてもかっこいい。どんなスーパーヒーローよりも輝いて見えるのである。
そんな気持ちにさせてくれる瞬間が年に1〜2回ある、結婚してお姫様気分になる時がそれだけあれば私にとっては十分なのだ。

ちなみに夫は虫が平気というわけではない。
私がとても苦手なので、頑張って虫を退治してくれているのだ。
それがまたありがたいし、私をときめかせてくれる。

どうしてもできないことがあるとき、頼っていい相手がいるということ。
苦手なことを助けてくれる相手がいる。
私も夫の苦手なことはなんでもしたいと思っている。

そういう補い合う気持ちが結婚生活にとっては大事なのかもしれない。

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