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短編小説集

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短編小説を載せております。〈雪と記憶〉という副題はテーマの共通性を意味しているものなので、順番通りに読まなくても問題ありません。掲載物は有料設定ですが投げ銭方式です。
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2017年2月の記事一覧

【短編小説】十四時二十七分の停留所

  ※有料設定になっていますが、投げ銭方式なので全文無料で読めます。  停留所にはだれもいなかった。目ざしている総合病院は目と鼻のさきなのでバスを利用しなくてもいけるだろう。それでもぼくは停留所のまえで足をとめた。日常の雑事に追われて根気をなくしているのである。地図を確認したときは気づかなかったが、総合病院にいたる道すじは何度も坂をのぼりおりしなければならず、としをかさねるごとに体力をなくしている身にはいばらの道もどうぜんだった。  ふるめかしい木造の停留所は世辞にも整備さ

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