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※有料設定になっていますが、投げ銭方式なので全文無料で読めます。 地元の神社は高台にある。住宅地をつらぬく坂道の果てにあるので、参拝するには蛇行する生活道路を延々のぼらなければならなかった。ななめに軒をならべる家々は四六時中ヘビに飲まれたカエルのように沈黙していて、聞こえるのは坂道をのぼる自分の足音くらいだ。犬の散歩や参拝に出かける近所の住人とすれちがうことはあるが、犬を連れているのは一頭の秋田犬と二頭のポメラニアンの二組で、参拝者は八十代に達していそうな年老いた小柄