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地域に寄り添うコミュニティ担当職員が残したいもの

所属/浜松市中区役所 まちづくり推進課(曳馬協働センター)大平さん
取材/浜松学院大学 地域共創学科 3年 藤井


地域と行政のパイプ役であり、市民に最も近い行政職員

私は、浜松市の曳馬協働センターで「コミュニティ担当職員」として業務を行っています。主な業務内容は、地域からの相談や受付、地域課題の解決、他部署への連絡などです。
「コミュニティ担当職員」という役職は市役所に正式な役割としては存在しないので、業務内容は一般の公務員とあまり変わりません。ただ、窓口業務や講座を通して、地域と関わる機会が多いので、コミュニケーション能力が求められます。
市民との距離感については、市役所や区役所よりも近いことから、地域との信頼関係をどれだけ築けるかが重要だと考えています。さらには、コミュニティ担当職員は、地域と行政のパイプ役なので地域住民と積極的に交流する中で、要望に応えながら地域課題を把握することが役割が重要となります。
「地域のために」という、公務員としての目的を一番実感できるし、地域の方が自分を頼ってくれるのでとてもやりがいのある仕事です。

相手の話を聞くときは市民目線で、物事を考えるときは行政目線で

業務を進めていく上で常に心掛けているのは、地域と行政がWin-Winになるような関係性を作ることです。Win-Winな関係性を作ることの基盤として、メールでのこまめな連絡調整や準備を行うことは欠かせません。
そして、窓口に来るお客さんは「~して欲しい」などと言った悩みごとを持って来る方が多いです。そのため、コミュニティ担当職員として相手の話を聞くときは市民目線で、物事を判断する時は感情に流されることがないよう常に冷静に行政目線で考えることが大切だと考えています。そうすることで、相手に寄り添いながらよりよい方向性を見出すことができると思うからです。元気なあいさつと笑顔、自分からの歩み寄りと声掛けと言った基本的なことを意識しながらこれからも地域に寄り添っていきたいです。

地域と協働して、「コミ担・大平」としての事業を残したい

職員との連携は、不可欠です。そのためにも月に一回会議で顔を合わせるなどして友好的な関係を築いています。さらには、私がまだ若いこともあって、周りから息子のように扱ってもらえていることもあります。そういった部分も仕事をする上では良い方向に影響しています。
今後の目標としては、地域と協働して「コミ担・大平」としての事業を残すことです。そのためにも、地域からより信頼される職員になることが大切だと思います。
自分の計画・調整したことが形になって実施されていくのは、職員として本当に嬉しいことです。こういった経験が信頼にも繋がると思うので、これからも協働センターでの経験を活かし、公務員としての資質を高めていきたいと考えています。

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