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THE FIRST SLAM DUNKを見て

昨年12月から公開されている映画「THE FIRST SLAM DUNK」を見てきました。
面白くて1週間に2回見ました。

スラムダンクは、中学生の時に兄が買っていたマンガで初めて出会い、計31巻の単行本を10回以上は読み返したことがあるくらい大好きなマンガです。それ故に映画にもドハマりました。
今回の映画は10年以上も前に読んだ物語も描かれていましたが、当時とは違う受け取り方ができ、それが面白かったので書き綴ろうと思います。

安西先生の想い

湘北高校バスケ部監督であり、ふくよかな体系とおっとりしたキャラクターで白髪仏と呼ばれる存在です。マンガでは選手時代は全日本に選ばれるほどの選手であったこと、また、湘北高校に就任する前に勤めていた大学のバスケ部では、湘北高校でのおっとりした性格とは真逆の鬼監督で白髪鬼と呼ばれていた時代があったことが描かれています。

そんな安西先生の映画の中で好きなセリフが二つあります。
一つは相手の猛攻に攻め立てられた際に取ったタイムアウトで言う「ここは君の舞台ですよ」

社会人になって中堅の立場になった今、選手の背中を押すこの言葉、選手の特徴や性格を理解していなければ効果は出せないのではないかと受け取りました。普段から信頼関係があって、選手の能力を引き出すことができるものだと感じました。
選手の背中を押す言葉のチョイスがすごいです。


もう一つは、選手が試合中に選手生命に関わる大怪我をして、それに気づいていながら交代をさせなかったことに対して「指導者失格です。もう少しで一生後悔するところでした。」
このセリフは、組織の上で人を動かす立場として受け取ると、選手の成長が自分の楽しみとなったとしてもブレーキをかける判断が指導者や上の立場には求められます。人の上に立って旗を振る立場には、ブレーキを握り、いざという時に止める振る舞いが求められるものだと感じました。
マンガには大学時代の話が伏線として描かれています。

何より10年以上ぶりにスラムダンクを見て一番感じたのは物語の精密さです。
作者の井上雄彦さんの物語の作り込みに感銘です。

映画の映像や音もすごいものになっていますので、マンガを知らない人にもおすすめできます。
ただ、個人的に映画を見る際のおすすめとしては、マンガをすべて読んでから映画を見ることです。
より深く物語を感じられると思います。

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