見出し画像

割れた筆は元に戻らない

トレーニングのインターバルで
YouTubeのぷろおご切り抜きを見てた。

動画の内容はぷろおごがリスナーからの質問に答えていくというものだった。

その中で心に残った回答がある。

リスナーからの質問は
「大切な人の鬱の治し方を教えて欲しい」という旨のものだ。

なるほど。鬱の治し方か。
大切な人がそういった状態にあり、質問者なりに力になりたいという想いがあったのだろうと検討がつく。

ぷろおごの答えはこうだった。
「鬱は治んないです」

開口一番にそう告げられた質問者は笑っていた。
冗談や適当言ってると思ったのだろう。
無理もない。この感覚は自分で体験しないとわかんないと思う。1度壊れると元通りには治んないのだ。
コメントで笑ってるのは防衛だよ。って言うのがあった。なるほどなと思った。自分にも心当たりがある。昔それで怒られた。

続けて彼はこう言った。
「大切なのは壊れたままの筆を上手く扱えるようにしていくこと」

1度型が崩れてボサボサになった筆は元には戻らない。治んなくてしょうが無い。字もぼさっとしてしまう。

でも、使い続けていくと割れた筆でもそこそこマシにかける方法がだんだんわかってくるじゃん。

こう力を入れるとぼさっとしちゃうから、こういう風にしないとな、とか。

自分の中で発生する思考が、能力を向上させていく。

割れた筆が元に戻らない事は大切で、
その後大切なのは

割れた筆でもそこそこ上手く書けるように自分の中で慣れていくこと。

そうするとだんだんマシになってきて、
外から見ても他の人と遜色ないくらいまで書けるようになっていくのだと。
それが傍から見ると「鬱が治った」ように見えるのだという。

かっけえなあ。
こういう言葉をもっと早く知っていればな。
そばに居てくれた人の救いになれたかもしれない。

人と比べて周りと全く同じような形でいなくても大丈夫。歪な形でもこれが好きだと言ってくれる人はいるはずだ。それでも綺麗にかけるように努力する人達を応援していきたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?