“あったらいいな”を形にする

2013年に無人古本屋を弟との共同制作という形で作成し、運営を6年した今年、吉祥寺に新たに小さなビルを借りてブックマンションという本屋さんを開いた。

2つ続けて作ったお店が本屋さんなので「もともと本屋さんに勤められていたんですか?」と聞かれることもあるが、学生時代はバックパッカーでうろちょろしていてアルバイトもあまりしていなかったし、社会人ではIT企業の営業として取り組んでいて特に本屋さん勤務の経験はない。

始めに取り組んだ無人の古本屋さんを運営していて面白かったのでブックマンションを始めただけで、自分としては自然な動きだった。

無人の本屋さんを作った時も、今回のブックマンションを作った時も「あったらいいな」「広がったらいいな」という気持ちから取り組んだ。瞬発的な強い気持ちよりも、なんとなく当たり前にあったらいいなと思うことを形にしている。

無人古本屋を弟と作る時も、ブックマンションを作る時も始めから全てを確定させてから作ることはしなかった。”あったらいいな”の根っこはぶれることなく、それ以外のことは朝令暮改以上にコロコロ変えていた。というか取り組みながら変化させていった。

企業としての体をなしていないからか、試してみては少しずつ変えていく方が性にあう。数か月先のことなんて本当にわからない。7月17日にオープンしたブックマンションが、今のようにな運用になっていることも想像できていなかった。

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