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粉奈丸ベスト3 食べもの編

粉奈丸がオールタイムベスト的に、22歳という浅い経験の中で感じたことを書き溜めたもの。


ベストお菓子

1位 DARS(チョコ)

チョコ自体がめちゃめちゃに好きなわけじゃないんだけど、好きなチョコを探す時期があった。精神にキく。
DARSはそのトップだ。ココアの風味かつミルキーでくちどけもいい。ベーシックなチョコではあるけど、随所にお菓子が持つべき優しさを感じる。

実際そんな風にお菓子を想ったことはないな。でも好き。優しくて激甘の人とお菓子のことが今も好き。

2位 ムーンライト(ビスケット)

森永製菓のビスケット・クッキーにはシリーズがある。
ベーシックな堅めの食感、味わうたびミルクが優しく主張する「マリー」や、香ばしいバターと小麦が調和しかみ砕くとホロと崩れる「チョイス」。他にもチョコチップやアーモンドなどがある。

対して「ムーンライト」はカスタードをそのまま乾燥させ固めたような、卵の風味が強いクッキーだ。
元気になる優しさを感じる、舌に染みつくような砂糖の甘さが他のどれよりまろやかだ。
そもそもこれもどのビスケットが一番いいのか、を自分で決める時期があった。これも優しさが基準なのかもしれない。

嫌だな、お菓子の優しさを基準にして優劣を決める人。屁理屈じゃん。

3位 柿の種

ちょっと趣向を変えてみた。本音ではあるし、お菓子ではある。

お菓子における、最大の文明の利器ってコレかもしれない。米菓子だけど、再現するのがなかなか難しそうだ。そりゃチョコもビスケットもグミも飴も難しいんだけど。

あんまり理論的に説明がつかない気もする。これを口にしている時、口の寂しさが一瞬で消える。それなのに重たさを感じない。

DARSが幼馴染、ムーンライトがいい友達だとしたら、柿の種は理想の上司である。寂しさを的確に埋め、この世の喜びが甘いだけじゃないこと、「良い味を教えてくれる」みたいな部分がある。この菓子もある意味で優しいのだ。

は❓

「ちょうどいい辛さと食感としょっぱさが好きです」でいいじゃん!とお思いのそこのあなた。僕もそう思っています。会話じゃなくて、文章でよかったね。

選外 練り羊羹 グミ全般 ジューC ブラックミントガム

ベストごはん

1位 からあげ

すごくね?鶏肉をちょっと味付けて、片栗粉をいい感じにつけて、油でカラッと揚げただけ。それがこんなに美味しかったらダメだろ。
人類が肉を食って生きてきたこと、男が狩猟を担当していたことを思い出しそうになる。本当にただ肉の塊を美味しい形で食べようとしただけの、ある意味残酷な料理だ。片栗粉とサラダ油が今の形で市販されている時代に生まれたこと、これほどないまでの感謝をしたい。

2位 ハンバーグ

「ハンバーグが嫌い」という知り合いの知り合い話を聞いた。
「肉の塊をばらしてミンチにした後、それをまた固めて焼くから」である。確かに。美味しく食べるためだけにここまでするの、なかなか人は残酷だ。動物を平気で殺す、が!!!!!!!美味しいのだ!!!!!!!!!

人類が、雑食動物や肉食動物が肉で自分の血肉を造っていること受け止めながら溢れ出る肉汁や噛むたびの旨味を感じるべきではないでしょうか。

ごめんキモくて。

3位 ハンバーガー

しかもソレをパンにはさむんですか!??!?!?街中で5分待ったら食べられるんですか?!?!?!?狂ってるよ!!!?!??!?!?

文明の味がする。文明の味がするのに、バカな味がする。これがアメリカの味なのだとしたら、僕の考え方はほとんどアメリカと同じなのかもしれない。人種のサラダボウルの本当の意味は「サラダの野菜が混ざりきりはしないように、一体のままそこにある」という意味だとどこかで読んだ。僕も同じことを思う。乳化剤を使った、カフェラテのようなものじゃなく、社会はサラダボウル的であるべきだ。それが僕の哲学で、考え方で、思想だ。

ハンバーガーわい!!!
ケチャップとお肉とパンと良い感じのお野菜やピクルスが入っていて、ただただ好みです。食べにくいのは好きじゃないです。

ベスト調理法

1位 揚げ物

申し訳ないけど、今のところは本当にこれ。いつかは食えなくなるからこそ、22歳小太り男性として揚げ物が一番アツいことに嘘はつけない。
カロリーが高いものは結局美味しい。自分がそのカロリーを意識せずとも使う人間であればあるほど。
推し油はラード→米油→オリーブオイル→サラダ油→ごま油の順。

2位 煮物

魚の煮付けを食べた時、素朴かつ受け継がれた美味しさへの畏怖みたいなものを感じる。醤油だけじゃなくて、鯖の味噌煮も。豚の角煮も肉じゃがもすごい。
それに先人はわざわざこれを美味しく作る方法を確立したのか、と思ってしまう。味付けのぶんハイカロリーなのは仕方ない。
あと他の調理法よりはあんまり失敗しないのも良い。

3位 汁物

そもそも正確には調理法ではないんだけど、でも分類として「スープである」という状態ってないとダメだよね。たとえばスープかつ揚げ物ってことはないし、揚げ物かつ煮物ってことは基本ないし。

美味しい汁って飲める。「飲む」かつ「食べる」という独特性がなんとも不思議な気持ちになる。うどんのお出汁とか、わかめスープとか。
最近では自動販売機でスープとして売っていることもあるのに、振り分けるなら確実に食べ物のひとつだ。

というのはさておき、シンプルに塩味やうま味や甘味がスッと体に沁みていく感覚が好きだ。触感が変わり具材にも味が沁みていく。煮物にも近い「調和」の部分が好きだけど、より透明感というか体に馴染む感覚が好き。脂が浮いていてもまた良い。

余談。
「うま味」がわからない、想像がつかないという記事を読んで確かに新発見的な5つ目の味覚だったし無理もないかな、と感じた。
僕としては白だしを薄く白湯に混ぜた時の、「おいしい」のコアの部分がうま味かな、と思っている。

ベストチェーン店

1位 マクドナルド

ベストチェーン店、3つ答えよ!!!

ホンマごめん、マクドナルド。

毎日マックでもいい!ってレベルじゃないにしても、1ヵ月に一回は行きたくなる。
美味しくなる要素を絶対に美味しくなるように掛け合わせているし、どこからともなく毎日レベルのリピーターが稼げる味とシステム(雑さラクさ早さ)。ほぼこういうランキングで殿堂入りにしてもいいくらいだ。
ヒットメーカー的な絶対に売れてやるという熱量と、実際の中毒的な美味しさから誰も抜け出せない感じがある。

どれくらいの不祥事を起こしたらマックが経営不振になるのか、たまに妄想することがある。

2位 コメダ珈琲

コンセプトが「くつろぎ」だ。本当に言葉を選んだ方がいいのかもしれないけど、一番だらしなくていいカフェの気がしてしまう。
そりゃお高いんだけど、テーブルイスの位置や質感、アホみたいなサイズ、なんか基本的に変だ。Twitterにのめり込む人の特有の変さが、ある程度の一般平均的にも受け入れられるポピュラーさと融合して間違いなく好きだと明言できる。

自分の兄もコメダ珈琲が好きだけど、そのアホっぽさ変さと「誰が居ても許されるカフェ感」という気に入ってる理由は大体同じな気がしている。

誰であれ居ちゃダメなカフェなんて本当はないんだけど、「俺なんかがスタバに行ってなにすんだ」の人間でもコメダは別枠で行きたくなる、そういう素敵なお店だと思う。

3位 びっくりドンキー

「お箸でハンバーグを食べることがルールとして設定されている」居心地の良さ。それと木製プレートだとか童心に帰れる内装だとかの趣味が合う。
本当に趣味が合う以外に言うことがなくて、来るたび定期的に来たいぜ……。と思う。


選外 松屋(偏食に理解がある感じがする) バーガーキング(パティにだけは並々ならない情熱を感じる)

ベスト調味料

1位 味ぽん

うま味と酢の良さを一番とげの丸い形で調和させたらこうなるのか!って味。
美味しすぎて「調味料」って聞いた時まっさきこのパッケージが浮かぶ体に改造された。1ヵ月間、味ぽんとマヨネーズをベーコンエッグにかけて食べて朝食にしていた時期がある。
出汁を染ませた油揚げだけ浸して食べても美味しい。

2位 マヨネーズ

譲れない。申し訳ないけど、結局油は好き。
マヨネーズって気づいたら食卓にあるけど、外食で使っていいってなったらかなり革命だと思う。マイマヨネーズを持ち運ぶか迷うレベルでかけたくなるタイミングもあるけど、他人の目を気にする、調味料がバッグの中にあることを気にしてしまう人間ではあるのでそこまでない。

3位 白胡椒

あとの香辛料の欄で黒胡椒って書いてるから申し訳ないけど、なんでもいいからかけていいよってなったら白胡椒。
物足りない時、白ご飯にも白胡椒をかけて食べることがある。美食とは偏食の積み重ねだと思う。

選外 タバスコ(ヤバめの食欲増進作用を感じる)

ベスト香辛料

1位 ナツメグ

すごい!実は醤油に合う。そして実はミルキーなものにも合う。
意外と万能選手だ。臭み消しとしてよく用いられるが、そもそもがどこか癖になる心地のいい匂い。

からあげにもハンバーグにも隠し味として必ず入れている。豚の角煮をまかないで作った時もこっそりとこれを入れて、店長だけその違いに気づくのを楽しんだ。マジで美味い。

2位 クミン(クミンシード)

これがないと本格派のカレーが始まらないと思っている。これで油の香りを増してもらう、ただそれだけでいい。

カレーという概念のマトリョーシカを開けていった時に、最後のコアはこれだと思う。そんな香り。
インドの一番イカす匂いだ。

3位 ブラックペッパー

尊敬する人が「高値で取引されてたのもわかるよね~」「明らかにヤバいものの匂いがするもん」と言っていた。すごい勢いで共感した。

ここまで美味しくなっちゃうものが世界上にはあって、それを目的に戦争することがあったのも希少価値があったらよくわかる。それくらい美味いし、尋常じゃないのだ。なんらかの薬物と言われてもあんまり疑わないような、香水にしてもいいほどの刺激的で覚醒する匂い。
実際に香水の原料に使われることがあるのは後から知った。

ベスト飲みもの

1位 コーヒー

初めて飲んだ時、美味しいわけがないと思った。美味しいわけがないと思いながら、メロンパンに吸わせて中和させた。
砂糖やミルクを入れたらなんだかもっと苦さが際立つ気がして、ブラックって言い方もただカッコよかったから飲んでいた。最初はそんなつもりがないことにしていたけど、コーヒーを飲み始めた動機がカッコよさや出来心の人は体感かなり多い。

一緒に牛乳も飲んでいた。牛乳はお腹が痛くなるのに気づいて飲めなくなったが、コーヒーは未だに飲んでいる。

こだわりなんてないのに、一杯目があまりにも美味しすぎる。もう成分的な異常さを感じるしかない。気持ちが落ち着きつつもハイになるような、苦みが気持ち良くなっていくような。

こんなのは毒だ、と思いながらも毎朝飲みたくなる。ハッキリ言ってこの飲みものは異常だと思う。カフェインがこの世で一番成功したドラッグという言説に、今日も頷きながらコーヒーを飲んでいる。

2位 水

水の惑星の湧き出る水って、そこにいて当たり前だと思っていた。当たり前じゃないらしい。

水分が体から感じ取れないほど、人体の半分が水と言われるその割合が体感で減ったと思う時、その時に飲む水は尋常じゃなく美味しい。
これはちょっとおかしい。自分がただの生き物でしかないことを、水を美味しいと思うたびに思う。

暖かい水、さゆを飲んでもそう思う。
でも温度しか変わらないし、こだわりもないからとりあえず水と書いた。

3位 緑茶

最近気づいた。そもそもカフェインが好きなのかもしれないが、苦さの中でもより優しく周り(食材や深み)に調和する苦さだ。

化学式に分解すればもっと優しさに説明がつく気もするが、とりあえず体感的には「ホッとする」とありきたりなことしか書けない。

のりしおポテチと緑茶は合う!というツイートがあって、実際あっていた。よくよく考えるとあおさのりと古くから横にいたこのお茶が合わないわけがない。塩気にもあう。

選外 コーラ ジンジャーエール
好きだけど、刺激が強すぎる。たまには飲みたいんだけど、たまにでいいかな、と思ってしまう。

ベストパン

こんなことベスト3形式にしていいんですか。あまりにも定番すぎるけど。
小麦を練り固め焼いたもの部門にしてはあまりも種類が多くないですか?質問に質問を乗っけるな。

1位 カレーパン

頻繁に食べるかと聞かれればそうでもない。ただ本当に美味しいカレーパンを食べた時に、どのパンも勝てないな、と思った。

ただでさえ美味しいカレー具が、ただでさえ美味しいパンに、ただでさえ美味しい(と僕が感じる)揚げるという形で商品化されている。どうする?自分の中の少年心が、他のどのパンであっても勝てないことを突き付けてくる。

確かにカリカリのためにパン粉が謎についているのも、胃もたれするほどの揚げ感も人によっては嫌うだろう。
ただ人ひとりの嗜好としてそれらに耐性がある時に、このパンに勝てるパンがいない。

熱量だけかよ。でもカレーパン巡りみたいなことはいつかしたいかも。

2位 あんぱん

やさしい……。どうして……。どうしてやさしい……。
あんぱんまん……。どうしてあなたはあんぱんまんなの……。あぱま……。

3位 メロンパン

ビスケットとパンの合いの子。メロンパンを生み出した生みの親ってめちゃめちゃ要領がいいのかもしれない。
そりゃまあ外カリカリ中フワフワでバターの風味させて見た目をいい感じにして「メロンパン」なんてキャッチーな名前つけたら売れますよね。ヒットメーカーですよね、これ作った人。パンクリエイター界の川村元気ですよね。きっと。

パン屋さんの「こうしたらきっと売れますよ」の理想形みたいな味がする。


しょくぱんまん様、ごめんなさい。私には似合いません。


失恋したドキンちゃんも居たみたいです。


ベストミスタードーナツ

1位 ポンデ黒糖

ニコニコ生放送を見ていた時、名前も覚えてない配信者が、ポンデ黒糖をやたらと推していた。小学生ながら、渋いかもと思いながら食べたポンデ黒糖に打ちのめされた。ドーナツって自由なのかもしれない、と思った。

黒糖特有の甘さと、ポンデリングという発明特有の柔らかさ、調和した優しさ。少し優しくなるために、このためにドーナツを買っている。そのためにショッピングモールに必ずミスタードーナツがある。

自分への甘えが体型に出るという。
いや、その通りかもしれない。ドーナツを頻繁に食べているみんなこそ、自分に甘くなれないから、食べて甘くなるしかないのだ。

2位 チョコファッション

ミスタードーナツを救え。ホイップクリームを乗せろ。
どこまで惚れていればいいのか、この甘さ。
まだまだチョコファッションから目を覚ませはしない。それどころかドンドンと魅力的になる。

3位 ゴールデンチョコレート

俺さ、チョコのこと、好きなのかも。
バカだからわかんねーけどよ。
バカだからわかんねーわ。この黄色い粒々ってなんなんだ?キリンのメタファー?

砂糖、小麦粉、卵黄などを練りあわせて粒状にし、乾燥させたもの。カリッとした歯ざわりが、子供たちにも大人気!

子供たちにも大人気!
味覚がガキ!

ベスト市販アイス

1位 MOW

是非とも練って食べてみて欲しい。トルコアイスとソフトクリームの合いの子を食べる気持ちになれる。

ミルキーな甘みから感じる母性と優しさ、鼻に抜けるほんの少しの凍っていて深いバニラの香り。全然ハーゲンダッツよりもこっち。価格が逆転していてもこっちを買う。

イメージキャラクターが高橋一生、田中圭、木村文乃だ。よくわかってんじゃん。

2位 クーリッシュ

爽快。謳い文句の、商品名のその通り。ムカムカとした気持ちがスッとするような、それでいてシャリッとキンとするような甘味。
イライラを代弁して叱ってくれる男友達みたいな感じだ。イメージキャラクターが松坂桃李、竹内涼真、間宮祥太朗。わかってんじゃん。

3位 ジャイアントコーン

僕の中でアイスといえば童心に帰るのが目的で、ジャイアントコーンはその中でも質が高い童心の塊だと思う。童心を冷やして三角錐型に固めて売っている。森永製菓のザ・クレープもほぼ同じ理由で好きだ。

食感、調和、口溶け、アクセント的なアーモンド。そのひとつひとつが楽しく、繊細に童心をくすぐる。この人が擬人化したとして、隣に居たらきっと楽しい。楽しいのに、どこか大人だ。
イメージキャラクターがずっと綾瀬はるか。よくわかってんじゃん。

審査員か?

「アイスは精神のおやつだから体が何を言おうと関係ないでしょ」という言葉に対して中々の共感がある。


アイス食べたくなってきた。

こなまるでした。

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