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江南市の課題を考える<公共交通>新しい公共交通として「オンデマンド交通」を考える②

江南市の課題を考えるという
シリーズの第1回目
「オンデマンド交通を考える」の
その②です。
その①はこちら→

本日は、オンデマンド交通の
メリットとデメリットを
てみようと思います。

1.オンデマンド交通のメリットです。

①利用客の増加が見込める

従来の路線を廃止し
オンデマンド交通が導入された地域で
従来の路線バスの利用者数を
上回るケースがあり
従来の路線では対応できない地域間での移動や、
保健福祉会館への移動が増えた実例あり。

②1台で2組以上の対応が可能になるため
渋滞の緩和や排気ガス減など
環境問題の取り組みになる。

③タクシーと違い乗合であるため、
利用料金が安い。

④乗客のデータを分析することで
利用者の行動パターンや習慣を
把握することが可能になり、
地域全体の傾向をつかめる。

⑤利用者のきめ細かなニーズに柔軟に対応できる

⑥利用者ゼロでも
バスを走らせなければならないという
状況が改善。
路線バス維持のために必要な財政負担を
軽減できる。

⑦路線バスやタクシーの運行ルートから
外れている人にとっても生活の足を確保できる。

⑧「ドアツードアでの利用」や
「目的地の自由な設定」など
利用する側にとってのメリットも多い

2.オンデマンド交通のデメリットです。

①認知度・利用定着が大きな課題
 PR不足や調査不足で利用者が
 当初の想定より少ない事例もあった。
<対策>
・地域広報にチラシを入れる。
・自治会を利用して利用を促す。
・初めて利用するものには抵抗があり
 ハードルを下げるためにも体験会を行う。
・保健福祉会館や地域のスーパーなどと連携。

②1人あたりの輸送コストは
 通常の路線定期型交通よりも上昇する。
 コストがかさみ運行を継続できなかった
 事例もあった。

③利用者のニーズを見極めなければ、
「予約が面倒で結局利用されない」
「利用者が多くなると対応できない」など、
 逆に不便になる。

④既存の路線バスと競合してしまった。

⑤アプリ等のITを活用した
 予約システムを導入する場合は、
 高齢化が進む地域では浸透しにくい。

⑥マイクロバスや、 
 ワゴン車を用いたジャンボタクシーなど
 路線バスより小型のものが
 使われることが多いため、 
 相乗りに抵抗を感じる層も一定数いる。

以上、メリットとデメリットを
あげてみました。

皆さまはどのように
感じられましたでしょうか?

・少子高齢化が進む地域
・マイカー普及率が高く、
 路線バス利用者数が少ない地域
オンデマンド交通は、上記のような地域で
導入されています。

オンデマンド交通の
デメリットの解決方法など
メリットを生かす工夫を考えて
次回、掲載させていただきます。


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