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3年後、広報PRパーソンとして私がやりたいこと


これはTAKIBI Community Advent Calendar 2023の15日目です。

TAKIBI Community Advent Calendar 2023



はじめに

マーケティング部でPRをやっていた時期も合わせると、広報PR歴はもう8年目になります。

最初は「なんとなくの興味」で始めたこのキャリア。
今や"天職"だなと言えるぐらいには好きな仕事です。

私、本当は飽き性でいわゆる3日坊主なところがあって、会社は変われどこの職業を8年も続けられていることが奇跡だといまだに思っています。
最近ようやく広報PRとして少し自信がついてきたんですが、ここまで来るのにいろんな不都合やもやもやも感じてきました。

企業としての広報は規模の大きな仕事をさせてもらえる機会が目の前にあるし、何より事業に将来性を感じている会社の広報PRができるってとても幸せなことだと思っています。

一方で、広報PRの成熟度が人によってバラバラだったり、日本における広報PRの見え方だったり、広報PRに興味はあるけどどうやって学んでいけばいいかわからない手探りな人が多かったり、と個人的にこの界隈を底上げしたいなと思う気持ちも出てくるようになりました。

自分自身の思考の整理の意味も含めて、今日は”こなつ”という広報PRパーソンの1人が経験してきたことやできること、そしてそれをもって3年ぐらいかけてやっていきたいことのお話をしようと思います。

私が経験してきたこと

私の経歴を簡単にご紹介します。

社会人1年目〜2年目:大手人材会社で法人営業

社会人2年目〜7年目:建築設計事務所の広報PR

社会人7年目〜9年目:ITベンチャーのマーケ部でPR

現在:ITベンチャーの戦略広報

という経歴をさっと頭に入れてもらったら、それぞれの会社や個人の仕事をして感じてきたことを、話していきますね。


適材適所|営業ができなくても広報PRはできる

よく「営業ができる人は広報ができる」という話を聞きます。
確かにそうだなと思うし、営業力がある人は広報職も向いていると思います。

ただ、一つお伝えしたいのは広報PRというのはかなり多岐にわたる業務があり、営業力が発揮されるのはたくさんある広報業務の一部でしかないということです。

私は1社目で営業をしていた頃、営業成績は悪かったし、営業職は向いてないと思っていた人ですが、それでも広報PRの仕事は天職だと思えるぐらいには好きです。

広報PRというのは1対1のコミュニケーション能力も問われる場面もあるけど、その能力がなくてもできる仕事はたくさんあります。

広報PRには求められる能力がいろいろありますが、どれかが長けているだけでも広報PRがあなたの天職になる可能性は十分にあるのです。

ちなみに私は、ライティング力・論理的思考が割と長けていると思う

ちなみに、真ん中に書いてあるマルチタスク能力というのは広報PRには必須の能力なのでこれだけは本当身につけておいた方がいいです。
※超大手企業の業務が縦割り広報部は除く


広報PRの価値が低い|コストセンターとしての扱い

本当にこれは由々しき問題だと思っているし、問題は外部だけでなく広報PRの人たちにもあると思っています。

正直、広報PRってコストセンターになることが多いし、もはや予算がなく人件費以外使えるお金がなかったりもするし、そんな中でどうやって会社に貢献したのか?を示す必要があります。

この、広報PRの会社にとっての価値、を示すのがとても難しい。
メディアに露出したとか、問い合わせが増えたとか、ブランディング調査でいい結果が出たなど、わかりやすい指標はたくさんあります。

PR(パブリックリレーションズ)とは、日本広報協会で下記のように定義されています。

組織や個人が、目的達成や課題解決のために、多様なステークホルダーとの双方向コミュニケーションによって、社会的に望ましい関係を構築・維持する経営機能である

日本広報学会公式Webサイト

そう、つまり、私たち広報PRは「経営機能」であるのです。つまり会社にとって経営的にGoodなことをしなくてはならない。

わかりやすく言ったら、

社会的に望ましい関係を構築・維持して、肝心の会社にはどう経営貢献したのか?
=会社が大きくなること、もしくはお金を生み出していくために何をしたの?

という問いに応える仕事を広報もしていかないといけないのです。

その点ではラフールおーさわさんが書いていたこの記事が、私的にはグッときましたので、紹介しておきますね。

「営業から広報になって給料が下がった」
「広報はなかなか評価や給料が上がらない」

という声をよく聞きますし、私も実際にそうでした。
でも、それって経営機能としてどう貢献したかをちゃんと示せていますか?

「とりあえずSNS始めました」
「Webサイト更新できるように体制整えました」
「プレスリリース出しました」

というのは、ただの行動の結果だけであって、それだけじゃ経営機能として何にも果たしてないのです。(もちろん人事評価としては評価すべき行動目標ではあるとは思っています)

経営機能として価値発揮がどういう目標であれば実現できるのか、というしっかりとしたゴール設定と達成するための計画が必要だと感じています。

広報PRは、評価する側(経営層やマネジメント層)も、評価される側も、広報PRの評価基準がまだまだ曖昧で認識もバラバラ。
だから、なかなか(口だけじゃないという意味で)評価されない広報さんたちがいるのかなとも感じています。

この課題については私が向き合いたいことの一つであり、この広報PRの社会的評価の向上が広報PR界隈の課題だと感じています。


広報PRとマーケの境界線は曖昧|マーケ経験があると強い

これは前職でのマーケ経験と、今の戦略広報職を始めてとても感じていることです。

特にスタートアップや小さなベンチャーはマーケティング機能がなかったり、誰かが片手間でやっていたり、選任者がいても数名だったりと、マーケティングの力が不十分な場合が多くあります。

また、たとえマーケティング部がしっかりとあったとしても、広報PRとマーケティングは密接な関係を求められます。

先ほど申し上げた、経営機能としての価値発揮をしていくために、いわゆるマーケティング施策と言われることを広報PRが担うこともあるのです。
今の私が勤める会社で言えばマーケティング部がないので、ウェビナーやホワイトペーパーを私が企画運営するなどしています。この辺りは前職のマーケティング部で同じような施策を経験したことがあったので、特に大きな抵抗なく、組み立てや実行ができています。

そして経営機能としての価値発揮を示すためにマーケティングの思考は非常に役に立ちます。どうしたら売上や会社の成長に貢献したと示せるのか。この辺りは広報PRより遥かに数字に向き合わされる機会の多い論理的なマーケ思考が、必要だったりもしてきます。

論理的に組み立て、どうしたら会社に貢献したと示すのかを棚卸して適切な、数値を当てはめていく(最初は想像の数値でも良い。あとで走らせながら調整してけばよい)。

私は、マーケティング部の数字に細かかった部長のおかげでかなり数字と向き合うことができたので、今のマーケ部がいない広報立ち上げの立場でも、いきなり戦略立てから計画までを自分で立てて、経営層を説得できたと思っています。

多分、「これって広報PRの仕事なの?」と疑問に思いながらマーケぽい仕事をしている広報さん、結構いらっしゃるんじゃないかと。
必要なんですよ、特にベンチャーの広報においては。だから、広報PRとして力をつけるために必要な経験って思って、前向きに頑張っていいんです。

私ならむしろ「めちゃくちゃいい経験できてるじゃん。広報PRとして一歩前に出てるよ!」と言っちゃうぐらいだと思います。


広報PRに求められるものは十社十色

先ほどの適材適所の話と被る部分もありますが、会社によって広報PRとして求められるものは変わります。
つまりやるべき施策や持つべき目標は全然変わってくる。

営業みたいに売上◯◯万円!というわかりやすいものでもないのです。

私も広報PRとしてのポジションを3社で経験してきて、求められていたものは全部違っていたし、新しい会社に行くたびにやったことない業務も経験しています。

つまり、経営機能としての広報PRの活動は、会社のフェーズや事業、経営課題によって様々に変化していくのです。

広報PRがマルチな仕事ということはそういうこと。

私が思うに広報PRは「痒いところに手が届く」存在であるべきだなと。

よく使われる業務の4象限で言えば「緊急度は低いけど重要度の高い」ポジションにつくことが、私はいいポジション取りだなと思ってます。

ここをやれる人って結構少ない、そんな貴重な存在になろう


私ができること

さて、いろいろ経験してきていろんなことを考えているのですが、じゃあ”こなつ”という広報PRパーソンは何ができるのか?

ということに興味が湧いてきましたね?そうですね?ええ、話を進めます(強制)

私ができることについては、IR業務以外は大体広報PRの仕事はできます
というのが一言で言うと、です。

もうちょっと細かい話をしますね。

広報PR全体で言えば、

  • 広報PR戦略立て、実行

  • 広報部の立ち上げ(チームマネジメント)

ができます。
社外広報だと、主に

  • メディアリレーション(取材対応含む)

  • プレスリリース

  • Webサイト企画・運営、制作ディレクション

  • SNS企画運営

  • イベント企画運営(セミナー含む)

  • 営業ツール制作ディレクション

  • 撮影手配

  • 採用広報

と言ったところでしょうか。
プレスリリースは過去にTV番組にも取り上げてもらったことがあり、こんなものを執筆していました。

営業ツールの話は、こちらのnote記事に書いてあるのでチラッと見てみてください。

採用広報の話はこちらにあります👇(この頃はよくnote書いていたなぁ)

一方で社内広報だと、主に

  • 社内報企画・制作

  • 社内イベント企画運営

  • マニュアル化や資料等の更新整理

が経験ありますし、できます。
スキル的な話で言うと、

  • ライティング(インタビューから執筆までひとりでできる)

  • 編集(InDesignも使える)

  • デザイン(Illustrator、Photoshop)

  • 戦略や計画の組み立て

  • 物事を整理整頓して可視化する力

は、結構力あると思います。
一応個人で仕事する時のサービス資料を作ったことがあるので、こちらも見ていただけるとわかりやすいかなと思います!

広報PRなりたての頃は、やったことないことをすることにかなり抵抗があって自信がなかったのですが、最近は「どれもやれてこれたんだから、また未経験の仕事がふってきても、できるだろう」という謎の自信は持てるようになりました。

いつかIRとかも経験できるといいな〜とも思いつつ、ほかの未経験なことにも軽々と挑戦できるようなメンタリティは持ち続けたいです。

次の3年間でやっていきたいこと

さて、最後の章に入ります(お待たせしすぎたかもしれません🧔‍♂️)。

私の経験してきたこと、考えてきたこと、できることはなんとなくご理解いただけたのではないでしょうか。

今はまだ正社員として今の会社に貢献したいという気持ちが最も大きいですが、今後はこんな感じで取り組んでいきたいなと思っています。

  • マーケ部もいない今の会社で戦略広報として結果を出し、広報PRの形を構築すること

  • 広報PRパーソンを目指したい人、広報PRの価値を高めるためのコミュニティを作り、育てていくこと

そのために、短期スパンの小さな目標を考えています。
Wishリストに近い感じで、今後も増えていくだろうと思います。

  • 今勤めている会社が最優先という前提で、

  • 来年前半のうちに、広報PRに興味がある人、初心者に向けた広報PRのセミナーを実施する

  • 上記のセミナーをきっかけに小さくてもいいのでコミュニティを作ってみる

  • コミュニティを作りながら、コミュニティ形成について学んでいく

  • コミュニティで提供したいことをや、理想に近いサービス資料を作る

  • 広報PRのコンサルティング案件を取っていく(もうちょっと実績が欲しい)

  • 今日書いたことをもっと分解して、自分の考えをアウトプットしていく(多分noteがいいかなと思っている)

すでに世の中には広報PRのためのコミュニティはいろいろ存在しているけど、私が作っていくコミュニティは

そこに入ってきた人たちが一人残さず何かを得て自分のキャリアや人生においてプラスになる、という目的をブラさずに持っていようと考えています。

だからそれが叶えられるように、少人数でもいい。だけど、来るもの拒まず去るもの追わず精神で門を開けておく。


そうやって、3年後ぐらいに独立できたらいいなと、ぼんやりずーっと考えていたことがこうやって言葉にできるぐらいには、輪郭がはっきりしてきました。

実は、ちょっとこんな話を聞いてくれるPR界隈のお友達もすでにいたりして、仲間と何かするのもいいなと思っています。


まだまだ、今は殴り書きのような状態ですが、もっと考えて整理して、皆さんにわかりやすい形でアウトプットできるようにしていきたいです。

自信は持つけど、謙虚な気持ちを忘れず行動する」ことを忘れずに、次の3年また新しい努力をしてみようと思います。

5,000字超にもなってしまった本記事を、最後まで読んでくれてありがとうございます。


では、また!


勉強のための書籍の費用にあてたいと思います! ぜひ、よろしくお願いします◎