見出し画像

反面教師

 本日給料日、たしか月給日という方でそんな映画もあった気がする。いや流行り唄か、今で言うポップスかも知れない、もはやポップスという呼び方もあまり聞かれなくなった。

月給日、素敵な響きだ。そんな風に思ってしまう私は昭和世代の親を持つからだろうか。
もしかしたら今はそんな風にはならないのだろうか。
いや、どちらかといえば私が遠のいてしまっただけで、きっと未だに月給日だから今週末は回転寿司に行こうとか、近所の中華屋さんに家族で行こうかという風景もきっとあるはずだろう。

働く、という事に対してこのご時世であっても、そんなにやりたくないけどこれせなおまんま食い上げやし、家族養わにゃならんからという人も多くいらっしゃるだろう。
そういう方々の生き方の中で月に一度の月給日この日のこれがあるからまた一カ月頑張れるとモチベーションに今もなっているのだろうか。
せめてお昼ご飯だけでもイイモン食おうとなっているだろうか。

私はどうか、なんとか行き延ばせるかどうかのジャッジの日、私の主な収入源は時間を金に換えるという方法なので月によってばらけがある。先月は体調崩してしまった事もあって給料日には年貢を散々に持っていかれてリアル、マジにシェン円しか残らなかった。

そんななので金を何とか方々に工面して生き延びた。だから今月は血眼になり、しかしながら死んではいかんから程よくふざけたりしながら、自分なりには頑張って時間を金に換えた。
だから先月よりは少しマシだったが結局方々に借りた米代を考えると残ってはいない。

そんな私でも何とかやろうというほんの少しの気持ちとこんなに時間を費やしてこんなにもまたギリギリでいかねばならんのか、いつか報われる時は果たしてあるのだろうか、と自棄を起こしそうな気持ちや不安になる給料日。
しかし自棄を起こそうにも金が無いと憂さ晴らしも出来ぬ、後は『明日のジョー』みたいに自家製サンドバッグでもこさえるぐらいか。

とはいえ、握りしめたシェン円札でバイトの帰り道にマーケットへ寄りここ何週間か我慢して来た惣菜に手をつけてかっ込んで配達へと向かう。

 この様な事からやはり給料日ぐらいは一カ月を振り返り自分によく頑張ったなといえる様な生活の方が良いのではないでしょうかという現実からの教訓。

これだけではしまらないので、と言って今まで一度たりともしまった記憶はないが、配達が入らないのも手伝い『つっぱり 清 水 港』という映画を観た話を添えようと思ったのだが気温の割に肌寒く着てくる服装を間違えてしまったかも知れない、体温が下がっていってあまり思い出せない。若き明石家さんまさん、紳竜、佐藤浩市さんだなと思った。あと柄本明さん、私としては中村雅俊さんて結構デカいんだなという感想。三木のり平さんは三木のり平なんだなといった事しか今頭に思い出せない。
あの時代1980年代の空気感のようなものは伝わって来た気がするがなぜあの時代ぐらいからとその前の空気感は違うように感じるのだろうかという事を考える。70年代はたしかにその中間の移り変わりでそんな事を考えるにはちょうど何かがある映画な気はしている。
いよいよ余計にしまらなくなって来た。

とにかくビル風が寒い。思考停止、いっそボウズでも帰ろうか。と思いながらマーケットでアルフォートのデカい袋を買ってデカいおにぎりと食べ尽くした。こんな事なら潔く配達を最初から止して時間なく食べずに出て来た一軒目のマーケットの惣菜をゆっくり食べて過ごした方が有意義だったろうに、つくづく貧乏と負のループには入らない人生をお勧めしたい。

『フルコースのレディオ』というラジオ番組をYouTubeで配信しております。

基本的に毎週木曜日0時配信を予定してますが次回は金曜までになんとか配信の予定です。悪しからず。

この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?