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青春ドラマのような会社が当たり前になる時代

最近、一時的に車を使う機会が多くなった。
自然と音楽を聴く時間が増える。

私の音楽のレパートリーは、一般的と言うか、普通のおじさんだと思う。
少なくとも、最近のはやりの歌はほとんど知らない。何か特別縁があるとか、街角で流れているとか、そんな感じだ。最近はテレビも見ないので、歌番組も今は全く分からない。

一方、スマホには、やたら昔の歌がいっぱいだ。
一つは、私がカラオケで良く歌っていた歌を選んで入れている。それと好きな歌手のは丸ごと入れている。

以前このブログも書いたが、中島みゆきが一番多いと思う。あとは、長渕剛、河島英五などだ。
そんな中、昨年、昭和のポップソングを何気に大量にダウンロードした。
私の場合は、スマホとカーステを連動して使っているだけで、聞き方も大抵は偶発的だ。

ここ1週間、なぜか、昭和のヒットソングが繰り返しになっている。
誰でもそうだと思うが、一曲一曲の具体的な歌詞とメロディーに重なって若い頃の様々なシーンが蘇る。懐メロとはよく言ったものだ。
これぞエピソード記憶の典型だと思う。
概ね20歳前後の青春時代である。

きっと、毎日聞き続けると飽きて来るだろが、時々聴くことは、心の清涼剤としてもよさそうだ。少なくとも今よりも純粋で未熟だった多感な時期に、心に残っているフレーズ。こういうのを何歳になっても自分の羅針盤にしたいと思う。

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中でも特に、いいな。と思う歌がある。
もう50年近く前なので、知っている人は私世代以上だと思うが、飛び出せ青春という歌がある。いわゆる青春ドラマのはしりだ。
懐メロとして聞くと、想いでの世界だが実は、こういう青春ドラマ系は脈々と引き継がれている。

金八先生、教師ビンビン物語までは私は観ていた。最近はあまり知らないが、話題になった菅田将暉さんのドラマもある。
要するに、人間は、青春ドラマが好きなのだ。これと双璧なのが、ヒーローズジャーニィ系だと思う。
実は、創業時、わが社は“青春ドラマのような会社だよね”
と言われたことが何回もあった。
知り合いであったり、パートナー企業であったり、採用活動で応募してきた中途社員であったり。そういわれた時は、私は決まってこう返事していた。

青春ドラマって皆知ってますよね。皆があったらよいと憧れるけど、実際はドラマの世界。
うちは、本気でそれを目指している。だからどこよりも厳しいと。

これで大分入社を諦める人も多かったと思う。
なんでもそうだが、富士山もよくたとえ話に出てくる。遠くから見るととても雄大で美しい。
だが、実際に登ろうとすると大変だ。あの優美な姿とは似つかない岩がゴロゴロと聞く。

仮にスマートでカッコよく見えたとしても、実際は泥臭いし苦難の連続だ。
そういう私が、自分自身の20年前を振り返っても、青春ドラマだったなと、苦い思いが蘇る。要するに理想先行の実力不足と言う感じだ。

あれから約20年経った。ここ10年は少なくとも昔のように青春ドラマのような会社とは言われなくなった。
そして、最近、私の口癖のようになりつつある言葉がある。
わが社は、清流だけど激流です。
今の心待ちにピッタリだ。
世の中も変わってきた。
社会貢献などは今や常識になりつつある。地球全体の健全化を宣言しても、青春ドラマとは言われない。
20年後、振り返ったら、ただの青春ドラマだったか、実話になるか。我ながら正念場でもあり楽しみな毎日である。

以上

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