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【パラ陸上 | あれこれ #11】 世界パラ陸上 ヨーロッパ選手権 1日目 am 観戦記

2021年6月1日から5日の日程で,World Para Athletics European Championships がポーランドのビドゴシュチ (Bydgoszcz)で開催されています.競技場は,Zdzisław Krzyszkowiak Stadiumです.

パラ陸上のヨーロッパ選手権は,2012年大会以降,2年に一度開催されています.今大会は,2020年に開催予定でしたが,新型コロナウイルス感染拡大の影響により,2021年に延期されていました.前回ベルリン大会でも好記録が生まれたことや,パラリンピック前にヨーロッパの有力選手の状態を見るためにも,とても楽しみな大会です.YouTubeで連日,午前と午後に分けてライブ配信がありますので,是非観戦ください.また,実況付きです(英語)ので,色々な情報を知ることができます(この実況が好きですw).

タイムテーブルはこちらです.競技の結果情報をライブで更新してくれるのでとても機能的なページだと思います.

さて,いきなりですが,T20(知的障がいクラス)の男子400m予選1組で,イギリスのBLANGO Columba選手が,48秒58の大会新記録で予選を通過しました(速えぇー).

また,F12(視覚障がいクラス:3段階ある中の真ん中のクラス)の男子砲丸投(砲丸の重さ7.26kg)決勝で,スペインのLOPEZ GONZALEZ Kim選手が,17m02の世界記録で優勝しました(すげぇー).

T11(視覚障がいクラス;3段階ある中で最も重い障がいのクラス)の女子100m予選で,興味深いことがありました.T11クラスでは選手は伴走者と走ることになりますが,近年,選手のパフォーマンスが高まっていることもあり,このレベルの大会では,伴走者は男性がつとめることがほとんどです.そのような中,フランスのBOULAGHLEM Delya選手の伴走者CLERC Farah選手は,女性であり2020年のフランス選手権400mHで優勝している選手でした.そのような現役の選手が,伴走者として大会に出場しているということ自体がすごいことだと思いますし,その取り組みは称賛に値すると思います.BOULAGHLEM Delya選手は,この後の決勝(現地時間6月1日19時25分=日本時間6月2日 2時25分)に進出しているので要チェックです.

途中から突然雨が降り出すコンディションになっていて,レーサーのクラスでT54(車いすクラス:両上肢機能が正常で体幹機能が部分的から正常に機能する)の男子100mの予選で世界記録保持者のフィンランドのTAHTI Leo Pekka選手がスタートで,手が滑り出遅れるシーンもありました(すぐに加速し,最後は惰性で1着ゴール).

このようにパラ陸上の国際大会が開催されていることに敬意を表しますし,改めてパラ陸上を観るのは面白いなと思いました.

次は,イブニングセッションです,時差が7時間あるので寝不足になりますね.注目は,T64(義足クラス:片下腿切断で義足)の男子走幅跳にドイツのREHM Markus選手が出場しますよ,こちらも要チェックです(現地時間6月1日 17時32分=日本時間6月2日0時32分).

続きます.

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