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【パラ陸上 | あれこれ#42】2023年の振り返り「アジアパラ競技大会」備忘録①
さて中国・杭州で行われたアジアパラ競技大会において、最終種目はユニバーサルリレーでしたが、日本は48秒15の記録で銅メダル🥉を獲得しました。 優勝は中国🇨🇳で45秒78のアジア新記録、2位に🇮🇩が47秒23で入っています。 中国は有力国でありますが、インドネシアが記録を上げてきている事に驚きました。 インドネシアは東京2020大会時は、50秒55で予選敗退していることから、一気に記録を向上させています。 インドネシアは日本記録以上の好記録となり、今後の動向に注目しておく必要があります。 別のノートにも記録しましたが、パラパンアメリカン競技大会では、1位🇨🇴48秒65、2位🇧🇷48秒68、3位🇺🇸48秒90で、各国ともチームワークが向上して記録が向上してきています(各国ともベストメンバーではない可能性)。 ヨーロッパでは、🇬🇧、🇫🇷、🇩🇪、🇷🇺などメンバー構成が充実している有力国が多く、パリ2024大会のユニバーサルリレーは、益々、群雄割拠の状況になってきたと言えます。 頑張れ🇯🇵
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【パラ陸上 | あれこれ#40】2023年の振り返り「パラ陸上世界選手権Paris」観戦記⑩
マルカス・レーム選手🇩🇪が走幅跳で6連覇を果たしました。 以下は、6連覇の変遷です。 □ 2011年 ニュージーランド🇳🇿クライストチャーチ大会 ∟ 7m09(-0.5)=当時の世界新 ※ それ以前の記録は自身の6m84 2010年6月9日にレバークーゼンにて記録 □ 2013年 フランス🇫🇷リヨン大会 ∟ 7m95(-1.7)=当時の世界新 ※ それ以前の記録は自身の7m35 2012年8月31日にロンドンにて記録 □ 2015年 カタール🇶🇦ドーハ大会 ∟ 8m40(+1.8)=当時の世界新 ※ それ以前の記録は自身の8m29 2015年5月16日にバルセロナにて記録 □ 2017年 イギリス🇬🇧ロンドン大会 ∟ 8m00(0.0) ※ 世界記録は8m40のまま □ 2019年 UAE🇦🇪ドバイ大会 ∟ 8m17(-1.2) ※ 世界記録は8m48 2018年8月25日にベルリンにて記録 □ 2023年 フランス🇫🇷パリ大会 ∟ 8m49(+0.7)=大会新 ※ 世界記録は8m72 2023年6月25日にドイツのレーデにて記録 2024年 日本🇯🇵神戸大会で7連覇❗️のために出場してくれることを願っています。
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【パラ陸上 | あれこれ#38】2023年の振り返り「パラ陸上世界選手権Paris」観戦記⑧
T64(片側の膝下切断で義足装用)クラス 男子100m予選で、マクセル・マヌー(MANU Maxcel Amo)選手🇮🇹が10秒64(-0.2)のヨロッパ記録で1着通過しました。 ジョニー・ピーコック(PEACOCK Jonnie)選手🇬🇧やヨハネス・フロアス(FLOORS Johannes)選手🇩🇪を中心に観ようと思っていたら、「あれ、、全然勢いが違うぞ」と思いました(ちょっと衝撃)。 まだ荒削りな走りにみえますが、また新たに義足のスプリンターが出現しました(相当速いし、強いぞ)。 決勝では、スタートでやや出遅れてしまいましたが、中盤からの走りが見事で、逆転して10秒71(-0.1)で優勝🥇を果たしました。 1992年生まれですので、どちらかと言えば遅咲きの義足スプリンターとして、パリパラリンピックでは要注目です❗️ (東京2020大会には未出場) がんばれ🇯🇵
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【パラ陸上 | あれこれ#37】2023年の振り返り「パラ陸上世界選手権Paris」観戦記⑦
T63クラス(片側の大腿部の切断などで義足装用)男子 走幅跳は、東京2020大会に続いて高レベルな試合展開となりました。 レオン・シェファー (SCHAEFER Leon) 選手🇩🇪が、最終跳躍で7m25(-0.1)を記録し、優勝しました🥇 2位のダニエル・ワグナー(WAGNER Daniel)選手🇩🇰が7m02(+1.4)、3位のヨング (de JONG Joel)選手🇳🇱が6m92(+0.6)を記録しています。 4位のエズラ・フレッチ(FRECH Ezra) 選手🇺🇸は、2005年の生まれの18歳で今後にも期待されています。 T63クラスは全体的に記録向上が目立っており、パリパラリンピックでも更に高いパフォーマンスが見られると想定しています。 頑張れ、日本🇯🇵
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【パラ陸上| あれこれ#36】2023年の振り返り「パラ陸上世界選手権Paris」観戦記⑥
T12クラス女子走幅跳で澤田優蘭 選手が銅メダル🥉を獲得しました👏 澤田選手は、17歳で北京パラリンピックに出場しました。 それから、ロンドン、リオの両大会には出場が叶わず、東京大会でパラリンピックの舞台に戻ってきました! 東京パラでは、ユニバーサルリレーの第1走者として銅メダルを獲得しました👏 そしてパリに向けた今回の世界選手権の走幅跳で銅メダルを獲得し、さらに前進しています。 2009年に開催された東京アジアユースパラゲームズに出場した複数の選手が、ロンドン、リオ、東京と出場を果たしてきています。 パラ陸上の世界では、時間がかかることもありますが、どのようにして若い選手を育成していくのかビジョンが求められているとも言えます。
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【パラ陸上 | あれこれ#35】2023年の振り返り「パラ陸上世界選手権Paris」観戦記⑤
パラ陸上では、上肢障害(T47)と下肢障害(T63膝上切断等、T64膝下切断等)のクラスで走高跳が行われています。 パリの世界選手権では、T47クラスの走高跳で、TOWNSEND Roderick選手🇺🇸が2m16の世界新記録で優勝しました🥇 この高さの3回目の跳躍で見事にクリアしました👏 その後、2m18までバーの高さを上げましたが、残念ながら3回とも失敗となりました。 東京大会では、2m15の世界記録で優勝しており、近年の大会では世界記録での優勝が続いています。 ※ ちなみにTOWNSEND Roderick選手🇺🇸はT46クラスの選手です。 T47クラスの走高跳は、T45クラス(両側の上肢)、T46クラス(片側の上腕部)、T47クラス(片側の前腕)の選手が出場できる種目となっています。 基本的には、数字が大きいほど、障害の程度が軽いクラスとなっており、単純に言えば、軽いクラスの選手が有利だと考えられます。 TOWNSEND Roderick選手🇺🇸は、身長が6フィート7インチ=約2m01cmあり、100mを11秒1〜2台で走り、走幅跳は7m40以上を跳躍するなど、マルチに活躍しています。 (2013年には10種競技で、6500点以上を記録) チームUSAの紹介ページ https://www.teamusa.com/profiles/roderick-townsend IPCの紹介ページ https://www.paralympic.org/roderick-townsend-roberts これらのことからも、パリパラリンピック🇫🇷でも注目される選手の一人と言えます。
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【パラ陸上 | あれこれ#34】2023年の振り返り「パラ陸上世界選手権Paris」観戦記④
パラ陸上のトラック種目で最も長い距離は、5000mです。 競技用車いす(いわゆるレーサー)を用いて競技を行うT54クラスの5000mではマルセル・フグ選手🇨🇭の独壇場でした。 スタートは非常に遅く、最後方からとなりましたがペースが遅いとみて、300m通過後から一気にペースを上げ先頭にたちました。 5000mは200mスタート地点からのスタートですが、ゴール地点をスタートと見たて、1周目の400mのラップが48秒33❗️(公式動画の画面表示ラップより) ちょっと速すぎませんか笑 以下、400m毎も表示されたものだけピックアップしてみます。 200m通過後のゴールラインをスタートとして、 最初の400m 48秒33 次の400m 42秒74 これ速すぎませんか笑 次の400m 51秒96 この1周で一気にペースを落とし、マルセル・フグ選手が後ろを見て誰か行かないかと促しますが、誰も先頭に立ちません、、、マルセル・フグ選手が再加速❗️ 次の400m 44秒44 この時のマルセル・フグ選手の時速が33.3km/h、他の選手も全員30km/h以上を記録していますが、差は詰まりません❗️次の200mのラップが21秒67❗️ 次の400m 43秒52 この時のマルセル・フグ選手の時速が32.7km/h、他の選手は30km/hを下回るペースとなります、このペースを維持したままのゴール予想記録が9分44秒と表示されています、後続とは50m以上の差がひらきました❗️ 次の400m 44秒57 この時点でもう誰もつくことはできません、、、 次の400m 45秒13 この時のマルセル・フグ選手の時速が31.9km/h、他の選手は25km/h-28km/h、ここで一気に2位グループはペースダウンして全員が集団に。 次の400m 44秒47 ※このラップ表示は誤表記? ここで後続集団との差が200m近くに。 次の400m 48秒24 次の200mのラップが22秒68❗️再加速❗️❓ 次の400m ※ 表示されず 全員が周回遅れになりそうなスピードで猛追❗️ 次の400m ※ 表示されず 全員がなんとか周回遅れにならず最後の1周に入っていきました。 ※ WPAの公式動画に表示された記録の抽出のため、誤差等は生じている可能性があります。 マルセル・フグ選手は終始レースを一人で構築し、9分35秒78の大会新記録で優勝🥇しました。 こんなに観ていて早く過ぎていく5000mは初めてかもしれません。 公式記録によるとその1000m毎のラップは、 1000m 2分02秒46 2000m 4分00秒53 3000m 5分52秒51 4000m 7分47秒90 5000m 9分35秒78 で、全てのラップをマルセル・フグ選手がとっています。 1000m毎の記録を算出すると、 -1000m;2分02秒46 1000m-2000m;1分58秒07 2000m-3000m;1分51秒98 3000m-4000m;1分55秒39 4000m-5000m;1分47秒88 でした。
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【パラ陸上 | あれこれ#32】2023年の振り返り「パラ陸上世界選手権Paris」観戦記②
パラ陸上競技では、大きく「立位」と「車いす」に競技形態が分けられますが、立位の短距離種目において、それも世界選手権で優勝を果たす日本人選手が現れるとは思いもしませんでした(すみません)。 それくらい、近年のパラ陸上の記録は高まってきており、上位入賞することがとても難しい状況となっています。 T13(視覚障害のいわゆる弱視クラス)、男子400mで福永凌太選手🇯🇵が、決勝で47秒79のアジア記録で金メダル🥇を獲得しました。 今回、東京2020大会の金メダリスト(ATHMANI Skander Djamil選手🇩🇿;46秒70=世界記録樹立)と銀メダリスト(AMGUOUN Mohamed選手🇲🇦;46秒92=前世界記録保持者)が出場していませんでした。 福永選手が一段とパワーアップして、パリパラリンピックで金メダルを獲得することを、今から楽しみにしているのであります。