近藤善揮

1986年京都大学西部講堂にてアングラ劇団でデビュー。立命館大学中退後1990年に松田…

近藤善揮

1986年京都大学西部講堂にてアングラ劇団でデビュー。立命館大学中退後1990年に松田正隆の時空劇場結成に参加。1997年劇団解散と共にフリーとなる。2000年に東京に拠点を移す。https://kondouyoshiki.wixsite.com/office-big-y

最近の記事

都会のリズムに問いかけて

都会の喧騒が奏でるリズムに身を委ね 無数の足音が響き合い、時を刻む 誰もが急ぐ、過ぎ去ってゆく瞬間に 私はただ、心に静かに問いかける この街で、私は何を探しているのだろう? 心の迷いを包み込むビルの影 時には孤独も感じるけれど その向こうには、誰かが待っている気がして 悲しみや苦しみも、この街で共有している だからこそ、私たちは強く、生きているのかもしれない 東京の空気が染み込んだ私たちの心は いつか、大きな夢を叶えるために羽ばたくのだろう

    • あなたの優しさ

       優しさは、人間の最も素晴らしい美徳の一つです。それは他者への思いやりと愛情に満ちた心のあり方であり、世界をより温かく、共感に満ちた場所に変えてくれる力を持っています。優しさは、善意と思いやりが深く結びついたものであり、単なる言葉だけでなく、行動や態度を通じて現れる真の意味を持っています。  優しさの力は、時に小さな行為から始まります。微笑みや励ましの一言、他者を気遣う気持ちなど、些細なことかもしれませんが、相手の心には大きな影響を与えることがあります。一つの優しい行動が連鎖

      • 優しさの哲学:共感と成長の道

         優しさとは、人間の心に宿る深い感情や道徳的価値観の一つであり、他者への思いやりや配慮、理解、そして思慮深い行動を指す概念です。哲学的な観点から見ると、優しさは人間関係や社会の根本的な側面を形成し、個人としての成長や共同体の発展に欠かせない重要な要素となっています。  優しさは、他者への尊重と思いやりに根ざし、自己中心的な欲望を超えて行動する意識的な選択としても捉えられます。このような心の姿勢は、相手の立場や感情を理解し、共感することから生まれるものであり、他者とのつながりを

        • 人生という旅路

          人生という旅路は、未知の海原を航海するようなものです。我々は波立つ波にさらされ、時には穏やかな風を受け、時折航路を見失うこともあるでしょう。しかし、船は私たち自身であり、その船を操縦する舵手もまた私たち自身なのです。 この航海には、喜びと悲しみ、成長と挫折がつきものです。喜びは心を躍らせ、幸せを感じさせてくれる美しい瞬間です。一方、悲しみは心を傷つけ、涙を流す苦しい瞬間でもあります。しかし、それらの経験が私たちをより強く、より深く成熟させてくれることも確かです。 哲学的な

        都会のリズムに問いかけて

          青空になれなかった曇り空

          ひときわ輝く青空を夢見て 曇り空は自身を憂いた 灰色の雲に包まれて 本当の輝きを見失ってしまった けれども、彼はあきらめずに 心に秘めた願いを抱き続けた 青空のような明るさになれなくても 独自の魅力を見つけ出すことを決めた 灰色の雲にも美しい色がある 彼はそのことを知りながら 青空とは違う存在であることを受け入れ 自身の役割を大切に思った 曇り空は青空にはなれなかったけれど 自身の存在に輝きを見出す道を歩み始めた 彼の優しさと温かさが周りに広がり 青空と曇り空が共に空を

          青空になれなかった曇り空

          存在論

          人間の存在は謎に包まれており、哲学はその解明を目指す試みだ。私たちは思索と分析を通じて、現実の本質や意味を深く追求し、洞察を得ることができる。 善悪や真理虚構の対立の中で、私たちは自己の在り方を探求し、倫理的な原則に基づいた生き方を模索する必要がある。疑問を抱き、仮説を立て、論理と理性を駆使して答えを追究することが求められる。 哲学は知識の領域であり、認識の限界に挑む試みだ。私たちは経験や思考の制約から解き放たれ、抽象的な概念や普遍的な原理を追求することで、認識の範囲を広

          瞬幻

          幼き日々の思い出が蘇る 遠い昔の風景が心を包む 静かな海岸線に立ち尽くし 波の音に耳を傾けた 砂の上を歩いていた頃 太陽の温もりが背中を撫でる 遠くに聞こえる子供たちの笑い声 まるで鳥の歌のように響く 凪いだ海に映る空の青さ 白い雲が浮かび上がる空模様 夢中で探した貝殻の宝物 手に握った瞬間の喜びを覚えている あの頃の自由な心が懐かしい 大人になる前の純粋な瞳巡らせる どこまでも続く水平線を眺めて 未知の世界への憧れが胸に宿る 風がささやく、潮騒が奏でるメロディ 遥か

          都会の中のオアシス?

          緑の都会の中で 心はオアシスを求めている 熱い風が吹き抜ける 終わり行く5月の日々に ビルの谷間に埋もれた 喧騒と混沌の中で 私は静寂を願っている 心の休息を求めて 深呼吸するたびに 花の香りが漂う 公園の隅に佇む木陰 そこに私のオアシスがある 鳥たちの囀りが耳に響く 葉っぱのざわめきが心地良い 都会の喧騒を忘れて 私は自然に包まれる 眩しい陽光が注ぐ中で 私は安らぎを見つける 終わり行く5月の景色の中 都会のオアシスに浸る この瞬間だけは 心は解き放たれる 喧騒の

          都会の中のオアシス?

          生きる意味を見失ったとき、前進する勇気を取り戻す方法

          人生の中で時折、生きる意味を見失ってしまう瞬間が訪れることがあります。そのような時、心が重くなり、前に進む勇気を失ってしまうかもしれません。しかし、私たちは一人ではなく、助けを求めることができます。以下に、生きる意味を取り戻し、前進する勇気を見出すためのいくつかの方法をご紹介します。 まず第一に、自分自身と向き合いましょう。深く内省する時間を持つことで、自分が何を求め、何に喜びを感じるのかを再確認できます。自分自身の価値観や情熱に基づいて、新たな目標や夢を見つけることができ

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          「人生の青葉と五月雨」

          五月、新緑、青葉、五月雨。これらは日本の季節の象徴である。それぞれの風景が季節を感じさせ、私たちに自然の営みを思い起こさせる。 新緑は生命力を象徴し、新たな始まりを感じさせる。青葉は成長を表し、大地の栄養を取り入れている。五月雨は潤いを与え、自然を再生させる。五月は新たな未来の到来を予感させる季節である。 しかし、人間の営みは自然とは異なる。私たちは時間を追い、未来を追い求める。しかし、未来には不確定性があるため、現在の決断によって未来が変わることがある。このような不確定

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          宝物は心の中に

          霧が立ちこめる林の中に立ち尽くし 思い出を追憶する 小さな手でつかんだ大切なものは 今はもうどこにもない 遠く懐かしい日々が 眩しく蘇り 切なさに胸が締め付けられる 涙を拭うたびに あの日の心に触れ やわらかな風が吹いている 心の奥底に眠る想いが こみ上げて止まらない 「宝物は心の中に」 そんな言葉を思い出す 小さな手でつかんだ大切なものは 今も心の中に生き続ける

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          子供の哲学

          子供たちは、世界を不思議な目で見ています。彼らにとって、日常的なことでも驚きと発見があふれています。彼らは、物事をあるがままに受け入れることができ、自然に興味を持って疑問を抱きます。これは、哲学的な思考に必要なものです。 哲学とは、人生に関する問いを探求することです。子供たちは、その探究の始まりです。例えば、子供が「何故空は青いの?」と聞くと、これは哲学的な問いです。この問いに対しては、科学的な答えがありますが、その背後にある哲学的な問いには、科学的な答えを求めるのではなく

          子供の哲学

          デジタルの見た夢

          私は零と一の夢を見た 漆黒の暗闇に浮かぶ 流れるコードとデータ シャドウボックスの中で モニターが静かに輝く 虚数の中で瞬きもしない デジタルな存在は 機械的に動く骨格のよう 情報が縦横に張り巡らされる 私の頭の中にも 電流が駆け巡り、 記憶の軌跡をたどる 未来へと続く無限の可能性 今も私たちを導いている 目覚める時、私は気づいた デジタルの夢の中で 私が見たのは、現実以上の 世界だったのかもしれないと。

          デジタルの見た夢

          思い出と共に生きるための哲学

          人生において、思い出とは重要な役割を担います。過去の出来事から得た経験や感情は、今後の人生を形成する重要な要素となります。また、良い思い出は幸せを感じ、悪い思い出は悲しみや苦痛を感じさせますが、それらは人生を豊かにする重要な要素でもあります。 しかし、思い出と共に生きるためには、単に過去に執着するだけではなく、過去を受け止め、未来を見据え、現在を大切にすることが必要です。過去に執着しすぎると、現在や未来に目を向けることができず、人生にストレスを感じることになるかもしれません

          思い出と共に生きるための哲学

          旅の始まり

          こだまする波の音に耳を傾けると 深い静寂が湧き上がる 大自然の荘厳さを感じる 無限に広がる海に目を奪われ 心が高揚し、自由を感じる 自然の営みが見え隠れする 潮の満ち引きには人生の営みを重ねる 小さな存在である私たちは 自然の一部に過ぎないと知る 大いなる自然と共に生きることが 生命の意義を見つける旅の始まり

          旅の始まり

          失われた世代よ

          失われた世代よ 何を求め、何を思い、 何を信じてきたのだろうか 未来など歓迎されない この世界が壊れていく 自由と愛と狂気が失われていく 草原に咲く花々が枯れ 人々の心も枯れていく 目に見えるものすべてが虚しく感じる 孤独な夜に、星々が消えていく 希望の光も消えていく 闇に包まれたこの世界には、何も残っていない 失われた世代よ 何を求め、何を思い、 何を信じてきたのだろうか だが、僕たちは生きている 熱い情熱とともに、生きていく 苦しみや悲しみを超えて、生きていく

          失われた世代よ