私はロボットではありません

私はロボットではありません

最近の記事

春!

久々に米津のアイネクライネ聴きたくなって、ベタだなあと思いながら聴いてみるけど、感傷にひたひたになり過ぎて逆に自分の苦痛や悲しみが簡単に消費されていくしかない俗物、馬鹿らしくどうでも良くて滑稽なもののような気がしてきて、だめな意味でツラい。 楽しい曲を聴くべきなのだこういう時は本来。それはシンプルに悲しみを吹き飛ばしてしまおうとかいう簡単なことではなく、地上を感覚として認知するためだ。 自分の感情がいかに地上から落ち込んでいるのか、その深さを量り知るために。 春になると

    • 昨日の日記

      お風呂あがりに台所でカクテルを作ってもらった。作っているところを近くで見たいと言ったけど、見ちゃだめ、と言われローソファーに体育座りした。 わたしも料理を作る手元を見られるのは苦手だ。その人は電話口で、君と俺は似たところが沢山あるね、と言っていた。 共通項なんて人間同士で探し合えば五つも六つも七つも見つかるよ、とわたしは言った。そんなの表面上のまやかしや慰めにしかならない。 ニコニコしながらシェイカーを振っている姿を離れて見ていた。 海を描いた古い絵みたいに変に鮮やかな青いカ

      • 無題の夢

        よく家族で遠出しては通っていた温泉がみんな焼けてしまった。すべての骨組みが剥き出しになり、館内で動物が飼育されていたはずの籠も焼け焦げていた。きっと動物たちもみんな死んでしまったのだろう。悲しくて泣き出しそうになったけれど、あまりにも凄惨な景色を前にして涙は出てこなかった。 長いエスカレーターのあるビルの高層階に開けた踊り場のような場所があった。空は曇っていたけれどわたしはそこでお昼ご飯を食べていた。 お皿にはカレーとピラフが乗っていた。変な組み合わせだね。と誰かが言う。

        • 無題

          わたしは自分が幸か不幸かを知らない。認知できていないため、文字通りわたしにとってそれは未だによく分かっていない事柄なのだ。 自分という存在が何処にいるのかも、薄ぼんやりとしていてよく分からないことが多い。比喩表現でもなんでもなく、ある日ある時の主観へと送り込まれるわたしの内部で起こる事実である。 自分という物体は今、部屋で寝転んでいるのかも知れないし、音楽を聴きながら近所を散歩しているのかも知れないし、月の裏側に植樹しているのかも知れない。 それら無数の可能性が均一な確率

          弱者という名前の病

          いつからこんな生活を強いられるようになったのか。 何の意味もない。 勘違いしてはいけない、これは贖罪でも罰でもないから何も生み出さない。何も生み出してはくれない。 身体が書き換えられていく為自己を確立できなくて それらの処理に掛かる無駄なノイズとローディング時間に振り回され続けてる。 自分の中からナイフが次々と産まれてきて、それを抱きかかえることで全身に突き刺さる正夢みたいな現実を、あなたもわたしもずっと生きていかなきゃいけない。 (知らないメモ書きより)

          無題

          死んだら公園の砂場にあるような砂の一粒になる。 砂場で遊ぶ子どもたちの指の間をくぐったり、シャベルで掬われたり、風に乗って知らない場所まで飛ばされたり、他の砂に埋もれて真っ暗な中でずっと見えなくなってゆく。 もしくはそういった夢を見続ける。 けれどもそれが夢だったとしても現実だったとしても大差はない。自分がそう感じているということが全体だからだ。 他の砂粒たちはなにかを様々に、個々で話している。実際のところ会話ではないのでブツブツと呟いているだけだ。なにかを伝えようとしている

          お題箱への回答

          ●砂さんの生きるモチベーションはありますか? なんですか? A. 考えてみたのですがモチベーションやそれに準ずるような考えは全然思いつきませんでした。 思えば今までそのようなことについて考えたことすら無かったような気がします。 わたしにとっての生きている現状や生きる理由のようなものを言い表すとすれば、死のうという気持ちが大きくなったら死んでしまうかも知れないが、今この瞬間は一線を越えてしまうほど死にたいという気持ちが大きくなってはいないので生きている状態を継続している、

          こんばんは

          身勝手な考えながら、せめて わたしの絵が好きな人たちや周りに居る人たちには 他人に対しても自分に対しても 最低限のやさしさを持っていてほしいと願っている やさしさを保っておける心の余白をなるべく失くさずに生きていきたい 死ねとか殺すとか安易に言わないで欲しい 簡単になにもかもをひっくるめて自分はダメだとか死にたいとか言わないでいてほしい 勿論自分でもなるべく言わないでおきたい 夕方の空の色がパステルカラーだった とか お花屋さんに良い香りの花が売ってた とか そんな気

          最近

          ‪お金が沢山あれば鬱が治るとの説があるのを知っている‬ ‪けれども、わたし個人としては お金がないから鬱になったことは多分ないと思う‬ お金がある程度手元にあってもずっと鬱だった これまでも 最近も わたしの鬱の原因ってなんだろう 最近は本当にお金がなくてずっと家にいるけれど、どうぶつの森をやったりamazonプライムでいろいろ観たりしていて ふつうに幸せです しかし… 寒くて買い物に行かずに引きこもっていたら 部屋で食べられるものが葛切りしかない状態になってしまいました

          無題

          同じ本を何度も何度も読むのがすきだ。 これまでで一番繰り返し読んできた本は村上春樹の 風の歌を聴け なのだけれど、多分これまでに少なくとも100回くらいは目を通している。 映画の方も大好きで 引きこもっていた時に有料チャンネルを録画したものを、部屋に誰もいなくなる昼間のタイミングに幾度も幾度も病的に流しては 誰もいない部屋でひとり 画面に見入っていた。 いまは1973年のピンボールを読んでいる。 読み終わりたくない気持ちが強すぎて、3フリッパーのスペースシップに会いに行き対

          短く考えたことなど

          ‪自分自信と現実との乖離が‬酷くなってきていることに気付きはじめている 前々から酷い状態が続いていたのかもしれないけれど 気付きがあることによって表面化している気がする これは回復の途上なのか悪化なのかは分からない 現実に自分が存在しない様な感覚が常にある (わたし今どこにいるんだ?)と頻繁にハッとして現実に意識を結び付けようとするけれども上手くいかない 意識が漂って行ってしまう 自分とは一体何なのかを考えることが多いけれどそれは回復には繋がらない しあわせとは何なのかを考

          無題

          やさしさについてずっとずっと前から考えている気がする わたしには、やさしさがなんなのか今ひとつ分からないでいる 涙は、悲しみは、やさしさじゃない 悲しいニュースを見るたびに、涙が止まらなくなっても、それはやさしさじゃなくて、わたしには、やさしさなんか、ないんだろうかとも、思う いろんな方の絵を載せて、自分のテキストも載せて、少し前にやさしさをテーマに冊子を自作したことがあって、色々な人の絵をあつめたら、何かの手がかりになるのではないかとも、ほんの僅かに期待していたが、やさしさ

          最近つくった短歌

          銀色の膨張続ける幻のかけらはいつか僕を旅する 泳ぐ夢 眠気の間を縫うように度々震えるページのしるし 絡み合う白い車の行く進路 知らない僕は眠り続ける 海の底 横たわる四肢と倦怠感 佇み濁る 僕の呼吸は 遅れてく 歪な影の集まりに 子供を宿した種子の肉片 薄桃の花灰色に欠落す 繰り返す街と祈りの谺 忘却が僕らを赦す まっすぐな彼方を想い 思い込む朝 体液で涙を解いた膜内の記録は今日も溶けたクリーム 遺骨は樹 穏やかな風が吹いている 魂ばかりが鳥ではなくて

          適切なやさしさについて

          のどの風邪をひいて滅多に行かない耳鼻咽喉科へ行った。そのあとで薬局へ行って三種類の薬を貰った。 薬剤師さんのやさしさはいつも"適切なやさしさ"と思う。 わたしは日頃から自己満足のやさしさを相手に押し付けがちだと自覚がある。相手が実際に喜んでくれたとしても自分の心はモヤモヤしてしまう。 それで拒絶を受けたりしてしまうとさらに混乱が上乗せされ、悲観的になる。 世界中の薬剤師さんと結婚したくなるほどに、その人間はなぜかやさしくて丁寧で、それが仕事のうちでもあるのだろうけれど、人間に

          適切なやさしさについて

          青白いハンカチ

          なにかを長い文にすることに対する体力がままならない 悔しい けれど最近は自由に短歌を作ることができる 短い歌 文字通り短くていい そのなかで自分が好きな言葉をぽつりぽつりと立ち止まって呟く気持ち 失敗してもいい それは小説のように長くない 31文字 文という 日本語という わたしを苦しめ続けた言わば憧れのようなもの 呪い さよならしたい わたしは辛くて苦しかったけれど布団に包まってボールペンでひたすら殴り書いていた 過去 なにを書いていたのか いまいち思い出せない 多分

          最近つくった短歌

          洗濯かご 積み上がる祈り祈りの絵 帰らない日と人々の肉 二酸化炭素は散乱し植物の卵子を運ぶ 眠らない風 横たわる 体液の色は空の色 天井 さよなら 四角くて白い 半分で産まれた卵を踏み潰し唾液を垂らして殴る明け方 しんしんと降り積もる浮遊した春の蒼さへ突き刺す果物ナイフ 深海へ舵切り閉じるスクリーン 君は塩水 わたしは魚