「考える技術・書く技術」を少しずつ読む-1

バーバラ・ミントさんの「考える技術・書く技術」を少しずつ読んでそこでの学びを都度書いていきます。

この書籍はコンサルタントの必読書ともされている本で論理的思考力を高めるにはとてもためになる本です。
しかしかなり分厚い書籍で内容も難しいので途中で挫折した人は後を絶たないとか。

読む目的

この書籍は読む目的を明確にしておかなければ途中で挫折してしまうことは必須です。
なのでまずは読む目的を明確にしておきます。過去に2度ほど挫折しました。

目的:読むことによって下記のような状態になる
・マッキンゼー社員並みの論理的思考力を身に付ける
・マッキンゼー社員並みの論理的思考力を人に教えることができる

理由:なぜ論理的思考力を高めたいのか
・論理的思考力はすべてのベースであると考えているため
  ・どれだけ知識があっても論理を構築できなければ伝わらない
  ・過去にインプットばかりしておりまったく成果につながらなかった経験がある
・相手を説得する技術を高めたいため
  ・自分のアイデアが伝わらず実現できない人生は楽しくない
  ・自分のアイデアを少しでも実現し世の中をよくすることに貢献したい

具体的な目指すところのイメージ
下記のような資料を作れるようになる
日本の営業生産性は なぜ低いのか - McKinsey
デジタル革命の本質: 日本のリーダーへの メッセージ - McKinsey

読む準備

まず読み始めにやるべきことは全体像をつかむことです。
焦って全体を把握しないまま中身を読み始めると理解が進まないためです。
全体像がどうなっているか読む前に少し考えてみます。
マッキンゼー並みの論理的思考力を高めるにはどういう要素が必要か?どういうステップを踏めばよいか?
こういったことがおそらく書いているのではないでしょうか。
その後に全体像を見ると下記のようになっていました。

全体の構成は全部で四部構成になっています。
それぞれの部の内容と意気込みも書きました。挫折しないためです。

  • 第一部 書く技術
    ピラミッド構造の原理と基礎を理解する。簡単な文書作成の技術を身に付けることができる。
    →基本なので完璧に理解する。簡単な文書作成ができる程度でここで満足はしない!

  • 第二部 考える技術
    自分の考えを批判的に眺める技術を学ぶ。
    「厳格な考えのプロセス」の中に自分自身を置くことで論理の重要さを強調する
    →厳格な考えを学ぶことでなんとなく論理的に考えられているというレベルから明確に論理的に考えられているかどうかがわかるようになることを目指す!

  • 第三部 問題解決の技術
    プロのコンサルタントや企画提案を業務とする人を対象にしている
    問題解決フレームワークの使い方を学ぶことにより、問題解決の考え方そのものを学び問題解決そのものをピラミッド構造に容易にフィットできるようになる
    →おそらくここぐらいからマッキンゼーレベルが見えてくるのではないだろうか。絶対にここも理解する!

  • 第四部 表現の技術
    メモや報告書を作成するときのピラミッド構造を使った伝え方を学ぶ
    →ここに至るころにはある程度できるレベルになっているはず。この部ではそれをさらに高める方法が書いている。ここまで攻略すればきっと素晴らしいレベルの文書が書けるようになっているに違いない。最後までやりきる!

ピラミッド構造を実際の文書作成に適用するにはいくつもの原則に忠実に従う必要があるとのことです。しかもそれは楽な作業ではないそうです。
しかしこれができるようになれば原稿を書くスピードが向上、文章・レポートがわかりやすくなるそうです。
また読むだけでなく考え書くという作業を続けることが重要であるとのことです。
このnoteで実践していきます。

学んだこと(P3-P21)

わかりやすい報告書とそうでない報告書の違いを調査した結果はその差は
ピラミッド構造で書かれているかどうかである。
ピラミッド構造は伝えるための技術としてだけではなく問題を明確に認識し分析するためのプロセスにまでさかのぼり、いかにして考えるべきかという全体のプロセス管理にまで利用できる。

文書がわかりにくくなる原因
書き手の考えの並べ方が、読み手の理解のプロセスとかみ合っていない
読み手にとって最もわかりやすいのは、大きな考えを受け取り、そのあとにそれを構成する小さな考えを受け取るという並べ方。

人は入ってきた情報を一定の規則に沿って整理しようとする。つまり一定の論理パターンを設定して整理しようとする
このパターンは常にピラミッド構造となっている。
そのため伝える際にピラミッド構造で整理すると伝わりやすい。

考えを書き表していく順序をしっかりとコントロールすることは、わかりやすい文書を作成する上で最も重要なことのひとつ。
その順序とはまずは全体を要約する考えを述べ、そのあとに個々の考えをひ
とつひとつ説明していく。

ピラミッド構造の文章を作るにはグループ化と要約を繰り返す。そうしてできた主張はすべての文章にサポートされている。ただし適切な文書構成である必要がある。適切かどうかのチェックポイント3つ。
1.どのレベルであれ、メッセージはその下位グループ群を要約するものであること
2.各グループ内のメッセージは、常に同じ種類のものであること
3.各グループ内のメッセージは、常に論理的に順序づけられていること
わかりやすい文章を書くキーポイントは、筆をとる前にまず各々のメッセージをピラミッド型に並べてみて、3つの鉄則と照らし合わせてみることです。
→詳細は第二部の6,7章で扱うとのことなのでそのときに理解する。

自分が何を言いたいのか書く前にわかっていることは少ない。まずは自分の考えを発見する必要がある。
発見プロセスをスピードアップするフレーム
・主ポイントと補助ポイント間の縦の関係
・補助ポイント同士の横の関係
・導入部のストーリー展開
それぞれのあるべき関係と作り方。
あるべき関係
・主ポイントと補助ポイント間の縦の関係
縦の関係を通して相手の疑問に答えていく。
ピラミッドのそれぞれの箱にはひとつのメッセージを記入していきそのメッセージは読み手に疑問を持たせるメッセージにしておく。そしてその疑問に1段下のレベルの横の広がりで答える。
読み手がそれ以上疑問をもたないところまでピラミッド構造を作る。
・補助ポイント同士の横の関係
上位ポイントの疑問に対しての答えが論理的である必要がある。
そのためには横の関係は帰納的論理か演繹的論理を使う。混ぜてはいけない。
縦の関係、横の関係どちらもでも大事なことは文書全体として読み手のどんな疑問に答えようとしているのかということ。
・導入部のストーリー展開
読み手が疑問を抱くのはそれを知る必要性があるからである。導入部では読み手に読む必要性を感じさせなければならない。

次回に向けて

ピラミッド・ストラクチャーの具体的な作り方は次回の学びとして書きます。
結構具体的に書かれておりすぐ実践練習できそうな内容なので実践してみてどうだったかも書こうと思います。







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