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ゲームを買って、家に帰ろう。


意味がないといけない。

大人になるにつれてそういう思いが強くなり、
ゲームで遊ぶことは、時間の無駄だとどこかで思っていた。

家庭用ゲームなんて尚更で、もしハマってしまったら、膨大な時間をかけてしまうことになり、恐ろしいことだと。それよりは本を読んだり、映画を観たり、人と会ったり、自然に触れたり、自分の身になりそうな、意味のあることに時間をかけたいという思いが強かった。

ところが。

ひょんなことからゲーム実況動画を観たら、自分もやってみたくなり、あれよあれよとはまってしまった。最近は、毎日平日夜の帰宅後だいたい11時過ぎから、友人と「デッドバイデイライト」をオンライン対戦で遊んでいる。

ゲームの中で、何の武器を持たない丸腰の僕は、どういう状況か分からないまま、閉鎖的な環境で殺人鬼(キラー)に追われている。
意味が分からないまま、必死で逃げている。そしてだいたい捕まり酷い目にあう。なんでこんなことをしているのだろう。

また、並行してやっている「デス・ストランディング」というゲームでは、分断されたアメリカを再びひとつにするために、運び屋として、ひたすら指令に沿って荷物を運んでいる。何のこっちゃとたまに思いつつ、黙々と熱中してミッションをこなしている。

こうして、少し前の自分が恐れていた、ゲームに多くの時間をかけてしまう生活を送っている訳だが、思いのほか気分がいい。むしろ多分、ゲームのおかげだ。

それは、ゲームが色々な世界につれていってくれるから、だと思っている。

少し前に、PS4のLINEup movieが公開されていたけど、ムービーで描かれている通りゲームとは、「夢の中」へ連れていってくれるんだと思う。ゲームの中では何にもなれるのだ。

普段生活している中で、いい日もあれば、さっぱりダメな日もある。

どんな日でも、家に帰ってゲームをして、その中の世界に没頭していると、一旦リセットできることが分かった。そして、また新しい一日を始められる。ゲーム自体に意味はないとしても、「意味がない」ことが大切なのだ。ゲームって、すごい。

だから、ゲームを買って家に帰ろう。
その世界に没頭して無になって、また明日から頑張りましょう。

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