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あれこれ興味がありすぎて、結局なにも進まない時の解決法 《限りある時間の使い方》

時間がないにもいろんなタイプがあるけど、私の場合はやりたいことが多すぎて、何から手をつけていいのかわからないタイプ。あれもこれもと欲張って、手を伸ばしてみるものの、全部が中途半端になってしまって、自己嫌悪に陥り、チーンとなるのがいつものパターン。

いい加減、この流れを断ち切らなくては……! と思っていたときに、本屋で山積みされていたのが、この本「限りある時間の使い方」。読めば、時間の使い方が上手くなるのかも? 優先順位付けが上手くなるのかも? と思い、手にとりました。

捨てるからこそ価値が生まれる

結論から先に言っちゃうと、この本は「選択しなさい」と言っています。つまり、他のことは「捨てなさい」ということですね。

例えばやりたいことが20個ある場合、優先順位をつけて全部をやろうとするのではなく、5個ぐらいに思いきって絞っちゃえ! ということです。

絞り方のコツはあるのかな? と読み進めましたが、そんなことは書いておらず、ただ「選択しなさい」とのこと。ふむふむと思ったのは、多様な選択肢を捨てるからこそ、選びとったものに価値が生まれるということ。

この間、美容師さんが
「若い頃にヤンチャしていた友達は、工業高校にいく子が多かったけど、いまではクボタとか大手企業の役員になっていたり、海外事業に携わっていたり、みんな活躍していて。なるべく早い段階で、道を絞り込んだ方が上手くいくんかもなあ」
と言っていたのですが、まさにこういうことなのかもと思いました。ずっと同じことに取り組んできた人は強いですよね。

でも、可能性を捨てるのってこわい……。可能性って、あればあるほどいいような気がしませんか?

私が何者にもなれない理由

そもそもなんで可能性を切り捨てられないのか? ということを考えてみると、そこに私の輝く未来があるかもしれないから。

何事もやってみないとわからない。だから膨大な時間をかけて試してみる必要があるのだけど、それはさすがに無理だから、ちょっとでも効率的にやりたくてこういう本を読む訳です。

ただこの本に言わせると、この行動は自分の有限性に直面するのを避けているだけで、時間が限られているという現実や、限られた時間をコントロールできない不安を見ないようにしているとのこと。

確かに人生たったの4000週間なのに、ずっと決められなくて可能性を探り続けている方がおバカさんなのかもしれない。いつか何かをしたら……! は残念ながら永遠にこないらしいです。それはただ現在を先延ばしにしているだけだから。うう、耳がイタイ。

だったらどうすりゃいいの?

それはやっぱり選択すること。やりたいことがいろいろあるのはよくて、その中から、いまやることを決めること。そして大事なのは、決めたことが終わるまでは、他のことに着手しないこと。

ただ、人間は心からやり遂げたいことでも、やらねばと思うとなぜかやりたくなくなるそうです。努力すれば本当に成功するのか、いまの時点で知りたくなって不安になるらしい。だから、そういった不快をそのまま受け入れようと書かれていました。やっぱり成功には忍耐が必要のようです。

一方で、そんなもんかーと知れて、なんだかラクになった自分がいます。ふとした瞬間に本当にこれをやりたいのかな? と迷うことっていっぱいありますが、それが普通だから大丈夫ということですよね!

お正月休みの間にやりたいことリストをつくって5個に絞るところから、はじめてみようと思います!

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