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いま・ここを愉しむ

コーヒーの支度が出来たことを皮切りに、私の休日がスタートする。
今挽いている豆はスターバックスの「ホンジュラス マルカラ」。
説明によると、ナッツやチョコのような味が広がるようだ。

確かに、後味が特にチョコのようで、濃く出してもコーヒーらしい渋みは余り出ず、穏やかな味だ。
もう少しナッツのようなとろける口当たりを出してみたいけど、淹れ方を工夫する必要がありそうだ。



こうして自分で作った何かを吟味し、色々と感想を浮かべるのは楽しい。



部屋の窓からは、緑地の山に生えている樹木たちが見える。
今日は風が強く、こんな時に落葉した枝を見ると、こちらに手を振っているように見える。
晴れて穏やかな日は枝の動きも静かなのだが、雨や風の強い日は、揺れる枝がその図体を動かして私を注目させ、「今日は気を付けて」と教えてくれているように見える。


これが「今ここを愉しむ大切さ」なのかも知れない。


通りすがりに見た小鳥の群れの可愛さに見惚れる。
今まで気づかなかった、家の近くに生えるソテツに挨拶をする。
小さい子が走っていたら、どれだけ忙しくても道を譲る。

今を味わい尽くすことで、こういった五感の余裕が生まれてくる。

五感の余裕、すなわち心の余裕が生まれることで、忙しくて不安な日々から自分のペースに戻り、心の根もケアしてあげる事ができる。



目標をがちがちに決めることで、「やり遂げなければならぬ」のような完璧主義思考が生み出され、結局それにとらわれてしまう。

目標という終着駅に向けて敷かれたレール。
自分で決めたとは言え、そのレールに執着することなく、大いに脱線し、安全側線さえ壊すのもヨシとしたい。

何かと比較することのない「いま・ここ、で湧き上がる純粋な喜び」こそが「自分へのケア」の原動力になっているのではないか、とも思います。

ケアしケアされ、生きていく
-竹端 寛 

視界にはなるべく、
自然を入れていたい。

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