往く日々と夜(21、終)(R18)
第二十一章
作者MiyaNaoki 翻訳sekii
「おい城戸!彼女ができたって!」
社長の大きな声は、数十歩の距離を置いて、会社の廊下に響き渡った。一瞬、人々は城戸に注視するようになった。城戸は、壁の隙間にでも入りたいほど恥ずかしい。しかし、社長は城戸が困っていることにも気づかず、大股で歩いてきて、豪快に肩を叩いた。
「いいぞ、坊や!両手に花じゃ!鬼島先生の本が25万以上のベストセラーになって、君自身もやっと恋愛運に巡られた。めでたし、めでたし!」
その二つのことを併せ