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なにかを終わらせる時

終わってゆくことを
そこまで怖れないでください。
受け入れさえすれば
悲しみはあなたを閉じ込めたりはしない。
終わりと始まりはひとつのもの。
残念ながら
扉を閉めないことには
始まりを迎えることが出来ません。
人はいつもそこで躊躇するから
どっちつかずの滞りが生じるのです。
胸の痛みに耐えながらでも
扉を閉めて振り返ってみれば
あなたの前には
もう新しい道がひらけます。
どこまでも可能性に満ちた
新たな次元です。
離ゆくものを見送ったあとは
名残惜しさの中に扉を閉めましょう。
あとに生まれるのは慈しみと感謝です。
憎しみと共に終わらせるよりも
いかほど幸福か知れません。
そうして扉を閉じれば
始まりもまた、愛と慈しみがあふれるのです。

Photo : Kokorography

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