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秋色汁粉~私の好きなお菓子

「もなか汁粉」って、ご存じですか?
もなかをお椀に入れて、お湯を差したら、たちまちお汁粉になってしまう・・・という、元祖インスタント的なお汁粉です。
子どものころは、ほんとうのお汁粉よりも、もなか汁粉のほうが好きなくらいでした。
さらりとしていて、ふわりと軽いからです。
なかでも、秋色庵大阪屋の「秋色汁粉」は大好物でした。

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お湯を差して、もなかを崩していくと、中から紅白の小鳥が出てくるのです。
きっと、おしどりですね。
秋色庵大阪屋は、「しゅうしきあんおおさかや」と読みます。
そのため「秋色汁粉」も、たぶん「しゅうしきしるこ」と読むのでしょうけれど、わたしとしては「あきいろしるこ」と呼びたいところなのです。
やさしい響きになるから。
秋色庵大阪屋は、元禄時代からあるお店で、現在の店主で十七代目ということです。
お店は三田で、実は、亡き叔母の家のすぐ近くなのです。
祖母の次女にあたる叔母は、昔からとても美人で、「三田小町」と呼ばれていました。秋色庵大阪屋のお菓子は、その叔母の好物でもあったのです。

今は、わざわざ三田まで行かずとも、オンラインで注文ができます。
おすすめは、秋色最中と秋色汁粉の詰め合わせ。
もし、お店に直接買いに行かれるのでしたら、上菓子もおすすめです。


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