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昼間の月

2024年最後の満月が天にかかりました。
完全に満ちるのは朝9時33分。
夜が明けて約3時間後に
すっかり明るくなった空で月が満ちるのです。
澄み渡る冬空にかかる昼間の月は
うっすらと透き通るような白さで
あなたを見下ろしています。
昼の月を母親にたとえたのは
詩人の坂村真民さんでした。
「こちらが忘れていても
 ちゃんと見守っていてくださる」
「かすかであるがゆえに
 かえって心にしみる」
真民さんは、そんなふうに表現したのです。
今年最後の満月は、まさに母のゆりかごのように
あなたをやさしく癒やします。
この一年、ここまで歩んできたあなたを
「よくがんばったね」と
黙って微笑む慈母観音のように
やさしく包み込んでくれます。

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