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ジョルジュ・ルオー展

パナソニック汐留美術館に行ってきました。
先月4月にリニューアルOPENしました。

リニューアル後の第1回展覧会はジョルジュ・ルオーです。
19世紀末から20世紀半ばにかけて活躍していたフランスの画家。
パリの国立美術学校で、ギュスターヴ・モローに指導を受けていました。
ちなみに学校には、アンリ・マティスも生徒として一緒に学んでいました。

ルオー作品の魅力は、濃紺や薄緑といった豊かな色調にあるのではと感じています。
14歳でステンドグラス職人に弟子入りををしていたこともあり、その影響から見られる黒い太枠線も特徴の一つです。


秋の夜景
受難(エッケ・ホモ)
クマエの巫女

展覧会の最終章では写真撮影も可能になっています。
ルオーは、セザンヌに影響を受けており、リスペクトをしています。
孤独感というところで共通点を見出していた。
セザンヌへのオマージュ作品や讃歌も展示されています。

ルオーの職人魂の中で、一番好きなのは、塗っては、剥がし、乾かし、また塗っては剥がしを繰り返し、薄い色膜を何層にも重ねることで、独特の色調やマチエールになっていることです。

この作業は5年や10年続けられるものもあれば、長いもので20年近く歳月をかけて試行錯誤したとされています。
継続力が神の域です。

ルオーの絵画を見つめていると、引き込まれてしまい、映画のワンシーンのような、リアルな情景が頭を駆け巡った展覧会でした。

開館20周年記念展
ジョルジュ・ルオー― かたち、色、ハーモニー ―
2023年4月8日(土) - 6月25日(日)






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