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めちゃくちゃゆるいが、石が好き

幼き頃のおもひで

君さ、ザラザラした石を見ると舐めてみたくならない?

九龍妖魔學園紀 黒塚至人 https://www.youtube.com/watch?v=xym8dhTnCXo

小さいころ受けたお説教の内容を覚えていますか?
一つ一つは覚えていなくても、同じようなことで何度も怒られてたとか、通信簿に書かれていたとか、そういう印象深いものははっきり覚えていたりすると思います。
私が覚えているのは2つ。

  1. お外でおともだちと遊びましょう。

  2. 砂を食べてはいけません。

はい。
まあ、食べてたわけですよ。砂。というか、正確には小石。あと食べてたというか、舐めてたというか。はい。
黒塚くんと違うのは、ザラザラしてなくても舐めてたことですかね……。

今考えると、あの頃の自分何やってんだろうな?って感じではあるのですが、小学校の全校集会が校庭であると、めちゃくちゃ真剣に校長先生の話を――聞かずに校庭の砂に混じっているちょっとキラキラした綺麗な石を探してポケットに突っ込んでいたのを覚えています。あと口にも入れてた。
え? 校庭の砂にキラキラも何もない?
いやいや、そんなことないんですよ。あれで意外に校庭の砂って奥深くって(?)、どこから持ってきてるのか知りませんが、目を凝らさないと見えないような小さな貝が混じってたり、水晶みたいな透明な石が混じってたり、結構観察しがいがあるんですよ!
……と小学生の頃の私が主張しています。

ちなみになんで口に入れてたかというと、気に入った小石を失くすのが嫌だったから一時的に保管しよう!という頬袋的な扱いだったんじゃないかな……と思います。
多分……(流石に記憶がない)

石をチェックしがち、拾いがち

三つ子の魂百までと言いますが、そんな幼少期を過ごしたもので、河原みたいに石が豊富なところにいくとついつい石を見てしまいます。
良さげな感じがしたものはふっと拾い上げますし、時間があるならしゃがみ込んで選び始めます。
めちゃくちゃ気に入ったら洗って持って帰ることも珍しくありません。
だから、わりと旅行鞄のポケットから出し忘れてた石が出てきたりするんですよね。。。(子供か)

お気に入り

君がかわいさ殿堂入り!へびくん

見るたびにかわいいな~ってなる、口半開きのへびがいる石。かわいい。
チンアナゴ説もあるけど陸で拾ったのでこの子はへびです。

枯山水の庭のごとき味わいの縞

わびさびを感じる日本庭園の如き石(過言)。縞模様を途切れさせる黒い小島みたいな部分が枯山水っぽさを出している気がします。

誂えたようなへこみで握り心地バッチリ

この子のすごいところは握り心地。ものすごく絶妙な位置にいい感じのへこみがあって、五本の指がベストフィット。
「天然でこんな形に!?」と謎に興奮して持ち帰った記憶があります。

石拾いのルーツ

ルーツというほど壮大な話でもないんですが、途中で飽きなかった理由として祖父母の影響もあったんじゃないかなと思います。
祖父母宅にも一定数の石コレクションがあり、それらは旅先で拾ってきたものだったんですね。

はるばるフランス、ニースから……

一つ一つ、こんな感じでマジックで地名が書いてあって、「これなんて読むの?」「どんなとこ?」みたいな会話をするわけです。アルバム広げて写真見せてもらったりしながら。
外国が遠い存在だった子供にはなかなか刺激的な時間でした。あの時のワクワク感と、思い出話をしてくれる祖父母の楽しそうな雰囲気が多分価値観の根っこ部分でキラキラしてるんだろうなあ。

大人になって増えた選択肢

さて、しんみりしたちょっといい話から急カーブ。
大人になって手に入れる、とっても大事なものってありますよね。……はい、資金力です!
ちっちゃい頃、観光地で水晶詰め放題とかやらせてもらったこともありますが、そんなの目じゃない楽しみが生まれるわけです。
買えちゃうんですよ、好みの石が!
お金ってすごい。

お気に入り

荒野と青空

指輪とかも買っちゃうんですよ、大人だから!
こちらは一目惚れして即買いしたラピスラズリと砂金の指輪。額縁みたいなフレームと相まって、蒼天の下の砂漠を描いた絵画みたいな味わい。

真ん中のザラザラと極彩色の輝きのギャップ

アンティークショップとかも行っちゃうんですよ、大人だから!
こちらはアンモライト。生物起源の宝石という、エモさのあるアイテム。
ただの石要素と宝石要素がみっちり絡み合ってる感じがまた良き。

【閑話】カットされた宝石の話

科博の『特別展 宝石』も嬉々として遊びに行ってニコニコしながら満喫したわけですが、そんなに欲しくならないんですよね。
きれいなんですけど。職人技には最高にときめくんですけど。

なんですかね、この気持ち……。
ピカピカに磨き上げられてばっちり決めた推しは素敵だし眼福なんだけど、それよりプライベートショットの方が推しが生きていることを実感できて嬉しいみたいな……なんかちゃうな。
推し活に例えようとして失敗。

美しくカットされた宝石には隙やギャップみたいなものがありません。
一部の隙も無い美しさというのは人を魅了するものですが、愛でるには圧倒的すぎる。そのあたりが腰が引けてしまう理由……なのかも?

好きだけど別に正体を知りたいわけじゃない

なんか良い感じ(曖昧)な石は本当に好きなんですが、石の名前とか性質とかにそこまで興味はなかったりします。
Youtubeとかで石の種類の判別までできちゃう石好きの人を見ては感心しきり。でも覚えない。

大事なのはその石が好みか、好みじゃないか。

見た目がとてもきれいでも角の丸みがピンとこないとか、
握り心地が今一つだとか、
ただの灰色の石だけどスベスベ感が10000点とか、
概ね満足なんだけど水に濡らした時の質感がちょっとなぁ…とか、
爪先でカツカツ叩いた時の響き方が良い感じとか。

……わりと好みうるさいな?!

今後も素敵な石と出会うべく、地面に目を凝らしていく所存です。

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