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#3 仏教的な投資戦略

年初から新NISAが始まり、投資を本格的に始めた方も多いと思います。
私もその一人です。

このnoteは、よくSNSにある具体的な投資方針や戦略を語るものではありません。私自身の金融リテラシーも低いですし、私自身金融の専門家でもなんでもありません。

調べてみるに、私のような素人個人投資家がとるべき投資戦略は、「長期、分散、低コスト」のS&P500やオールカントリーのような比較的安定したインデックスファンドに投資を行い、ひたすら入金額と保持する時間を最大化させる、というもののようです。

現に私もこの方法をとっています。

巷で言われている通り、一度初期設定を終えてしまえば、あとはひたすらジッと持ち続け、入金し続けるjust keep buyingというスタイルです。投資初心者として身構えていたら、思いの外、シンプルで若干の肩透かしを食らいます。

もちろん、より多くのリターンを狙って、個別株やタイミング投資を行うやり方もあるようですが、私には向いていないと考えて、私は行っていません。

さて、こんなシンプルな投資方法でさえ、たかが数ヶ月継続して行うだけで、私のような投資初心者の頭の中には様々な雑念、煩悩が湧いてきます。

特に、現代は調べれば玉石混交の様々な情報が溢れており、それぞれの言説が如何にも最もらしく聞こえてきます。

中には過激な言説もあり、先述のS&P500やオルカンはもう終わったという言説や、はたまた株式投資ではなく、仮想通貨に投資すべきだなど、様々な声が見受けられます。

そのような情報に触れると、私の心は右往左往して、やはり〇〇に投資しておくべきだった、〇〇に投資するのはもう止めた方が良いのかもしれない、と暴走を始めます。

投資はメンタルが9割という言葉を目にしたことがありますが、正にその通りだなあと、ここ数ヶ月の細やかな変動でさえ混乱する自分の心を鑑みて思いました。

欲張り過ぎず、かといって過度に恐れず。
そんなメンタルバランスを保つことが如何に難しいか。

そんな折に出会ったのが「サイコロジー・オブ・マネー」という本。

この本は、具体的な投資戦略や分析を扱ったものではなく、投資を継続する上での心構えを分かりやすい言葉で教えてくれるものです。

ウォールストリートという金融の中心地でジャーナリスト、アナリストとして活動する著者がその著作の中で繰り返す言葉が「足るを知る」です。

この言葉は奇しくも、僧侶だった私の祖父の辞世の句でもあります。

金融のスペシャリストと僧侶である祖父に共通する「足るを知る」という言葉。
長期的な投資を継続する上で、私にとってはお守りになってくれそうな言葉です。

最後までお読み頂きありがとうございました。

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