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映画『シャイニング』見たよ

初めてシャイニングを見ました。

なんとなくあらすじは知ってたんですけど見てびっくり。

これ、他責思考モラハラDV男の話じゃん!

私の知っていたあらすじは、「ホテルの管理人である主人公の男が、呪われたホテルのせいでだんだんおかしくなってしまい家族を殺す」。
そして、隙間から凄い顔で覗く男とか、双子の女の子とかが有名な映画というイメージ。


だから全然DVとかモラハラとかそういうイメージは持ってなかったんですけど…もう私にはそういう話にしか見えませんでした。

不況のあおりをくらって就活とかがうまくいかなかった男が、ニュースで同年代でデビューした作家の存在を知って「なんか俺もこれくらい書けそう」と思って作家を志望するようになり、でも当然書けない。それを妻子のせいにして、ようやく掴んだホテル管理の仕事も執筆を言い訳にして妻にやらせ、もちろん食事等の世話も妻にやらせ、でも書けないのでそれも妻のせいにして……みたいな。
本人的には「俺は男で大黒柱だから妻子を食わせなきゃいけないんだ。そのために執筆しているから俺は間違ってないんだ」と思っているんですけど、自分でも執筆活動が進んでいないことやホテル管理の仕事を妻にやらせていることを自覚していて、そこから来る罪悪感にがんじがらめにされてますます息苦しくなり妻を責めてしまう負のループ…。

上の話、「就活がうまくいかなかった」とか「俺もこれくらい書けそう」とかは私の想像なんですけど、でもそういう話は日本でもよく聞くのでね…。
あと「ホテル管理の仕事を妻にやらせ」っていうのは実際に作中に妻がバインダーを見ながらボイラーを操作してるシーンがあるので私の想像じゃないと思うます。

ホテル管理の仕事を妻にやらせてるのに「ホテルの仕事を請け負った俺の責任は!?お前考えたことあるのか?!」と妻にキレ散らかしちゃうシーンはモラハラ男の解釈一致〜!って心の中で拍手しちゃいました…。(相手を責めるために変な理論を持ち出してくるとこ)

ホテルに住んでる悪霊みたいなやつが主人公に妻と子を「しつける」ように唆していて、そのときに他にも仲間がいるようなほのめかしをしていたり、ホテルのロビーに昔から主人公がホテルにいたような写真があったりしましたね。
これは私としては昔からモラハラやDVが繰り返されていたことの比喩なのかなと思いました。
ホテルは家庭です。
狭い家庭の中に閉じ込もって他と交流しない環境にいるとモラハラDV男になっちゃうよ、それは何年も前から繰り返されて来たんだよ、というメッセージかなと思ったのです。

最後の方で妻が変な幻覚を見るようになったのはモラハラ男にやられると妻にも変な影響が出るってことなんだなと解釈しました。
息子が早い段階で幻覚を見てるのも…モラハラ男が父だと子にもそりゃ悪影響が出てるでしょうねと…思いました。


まあ、私が数年前にパワハラ上司にターゲットにされた経験があるのでそう見えちゃっただけかもしれないですね。
主人公が妻を詰めている(厳しく迫っている)シーンは上司を思い出しました🥲あの演技なんなんだマジで怖いよ。

そんな私の初シャイニング鑑賞でした。おしまい。


追記…
そういえば、最後に助けに来てくれてたおじさんが殺されていましたが、私はこれおじさんが黒人なのもポイントなのではと思いました。

白人男性は黒人男性にコンプレックスを持っているという話を聞いたことがあります。黒人男性の方が女性を性的に満足させることができるみたいな幻想?があるらしいです。

だからホテルの悪霊に「ニガーが介入しようとしてるぞ」と言われて主人公のコンプレックスが刺激されて殺意が高まってしまったのかなと思いました。

そういうところも主人公がモラハラDVクソ男ぽいと思った理由の一つです。


あーあと更に追記なんですけど、主人公が小説の代わりにずっとタイプしてた文章はアメリカのことわざで「仕事ばかりで遊ばない。ジャックは今にバカになる」という文章らしいですね。

字幕では「バカになる」じゃなくて「気が狂う」とされていたんですが、クソ男解釈的には「バカになる」の方がしっくり来ます。

遊ぶことを禁止されて勉強ばかりしていたけど有名な学校に入れず親にネチネチ学歴のことを言われていたのかもしれない。そんなコンプレックスも主人公にはきっとあったんだろうな…と思ってしまいました。

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