あなたがいなくなって早15年が経ちます

あの頃
あなたの想いに気づかないふりをしていなければ
いまもあなたはここにいてくれたのかもしれない
心の奥底にあるこんな後悔も
少しずつ薄まってきています

あなたの笑顔はすぐに思い浮かべられるのに
あなたの声がどんな声だったのか
思い出せないことが少し悲しいです
思い出が少しずつ薄れていくのがさみしいです

けれど
あの日見上げた空の青さは
今でもはっきりと思い出せます
吸い込まれるような
どこまでも限りなく続くような青

ずるいな
私は年を取るのに
あなたはあの頃のまま
時間を止めたまま
どんどん年の差が大きくなります

時折あなたにものすごく会いたくなります
あなたの笑顔を見たくなります
あなたの声を聞きたくなります

その一方で
会いたい
思い出したい
そう思える自分がいることに安堵します
何気ない日々のそこかしこに
あなたがまだいることにほっとするのです

元気にしていますか
そちらはどうですか

私は元気です