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東京サルベージ

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勤続20年のサラリーマンであり、突如宝塚に目覚めた妻とポメラニアンと暮らす脚本家…日々のよしなしごとを哀愁たっぷりに綴ります。 【月2回更新】by 大空ピョートル
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2023年7月の記事一覧

東京サルベージ【第41回◾️味噌ってこれかい?】

私の楽しみは昼飯である。朝職場に着くとあとは(何を食べようか)と考えている。昼間の間も電…

東京サルベージ【第40回◾️影武者】

「ピョートル、俺な。事務所とは更新しないこととしたよ」 学芸大学のビストロでKさんはそう…

東京サルベージ【第39回◾️手相と納骨室】

先日、伯母の49日の法要に参加してきた。 93歳の天寿であったから、湿っぽい雰囲気ではな…

東京サルベージ【第38回◾️断・捨・離】

 引っ越すことになり、必要に迫られていろいろな物を捨てている。  まだ使えるし、捨てるに…

東京サルベージ【第37回◾️いきつけの珈琲】

最近コーヒー屋でぼーっとすることが増えている。 休日や早めに仕事から帰ってきた平日に、妻…

東京サルベージ【第36回◾️背中】

少し前のことだが、夏に母が脚の付け根を骨折してひと月ほど入院した。 雨の日にスーパーのフ…

東京サルベージ【第35回◾️美容室の蟷螂】

かれこれ20年近く同じ美容院に通っている。 その美容院には、脚本を書いた作品のプロデューサーの紹介で通いだしたのだが、当時の私は東京に住み始めたばかり・・・というのは言い訳にすぎないが、有り体にいえばマッシュルームカットの亜種のような変な髪型になっており(癖でそのようになってしまうのだ)、見るに見かねたのだろう。着席するや否や、「あのう、お任せで切らしてもらっていいですか?」といっさいの注文は聞かずに、スポーティな髪型に変貌したという経緯がある。 何で、映画のプロデューサーに

東京サルベージ【第34回◾️帽子】

帽子のコレクションが増えてきた。 いい年になってきたので、できればボルサリーノやらKNOXや…

東京サルベージ【第33回◾️自戒】

根はどちらかといえば楽天的なのだが、あまり希望的観測は口にしないのが性分である。 とりあ…

東京サルベージ【第32回◾️懺悔】

シスター。 本日は懺悔にやってきました。 ええ。 彼女がダンスの名手だということは知ってい…

東京サルベージ【第31回 ◾️鳩レンジャー】

ヒーローや戦隊ものといわれるジャンルに興味のない子供だった。 母は兄弟の多い家の末の方で…