「濃厚接触者」になった2歳の娘

先日(2021.8.29)、2歳の娘が「濃厚接触者」に認定されました。
(濃厚接触者は「認定」という言葉を使うようです。何だか、選ばれたような不思議な感覚です)

担任の保育士さんが「陽性」に

濃厚接触者として保健所に「認定」される数日前の、8/26(木)21:00過ぎに、娘の保育園から電話がありました。

「園で陽性者が出ました。娘ちゃんが濃厚接触者になる可能性があるため、先にご連絡差し上げました」

3つの保育園を潰すか?

我が家は3つの保育園と関わっています。

1つ目は娘が通う保育園。
2つ目は息子が通う保育園。
3つ目は妻が働く保育園(事務員です)。

妻・私・息子・娘。この4人のうち一人でもコロナ陽性者が出ると、最悪の場合保育園が閉園します。

実際、2021年6月に、妻の職場の保育園で陽性者が出て、あれよあれよという間に数名の陽性者になり、2週間閉園しました。

こんなに身近にコロナが!?

前述のとおり、6月に妻の職場の保育園で陽性者が出て、7月は息子の保育園で2回、8月に娘の保育園で1回出ました。

妻と息子は濃厚接触者でもなく、検査も陰性でした。
娘は濃厚接触者でしたが、検査は陰性でした。

正直、
「身近でこんなに陽性者出てるの?」
と思ってしまいました。

コロナの何が怖いか?と言うと、
「治療薬が確立されていない」
ことだと思っています。

ワクチンを打っても、「感染そのもの」は防げないわけで(透明なバリアができるわけではないので…)、罹患することを前提に治療薬が存在しています(たぶん、そういう考えでいいはずです)。

インフルエンザの場合(ここでは細かい「型」は抜きにして)、毎年1000万人が感染し3000人が亡くなっているようです(数字は前後しますけど)。

毎年ワクチン接種を推奨され(僕は子どもが生まれてから毎年打つようになりました)、冬になれば「インフルエンザ大流行」みたいなニュースが流れます。

それでも、「死」を身近に感じる感染症ではないはずです(少なくとも僕はそうです)。
亡くなっている方の多くは、高齢者や基礎疾患のある方であろう、と。

そう考える一番の理由は、「治療薬があるから」です。

外出もままならない

もしかしたらインフルエンザも、タミフルなどがなければ、コロナと同じ状況だったかもしれません(ワクチンの効果もあるのでしょうが)。

治療薬があれば、今みたいに「感染そのもの」を抑えようと躍起になる必要もないのでは?と。

8/26(木)21:00頃に、「濃厚接触者の可能性」という電話をもらってから、8/29(日)20:00に「濃厚接触者です」と連絡を受けるまで、我が家は一度しか外に出ませんでした。
(それも、息子がじんましんを発症したため、近所の皮膚科へ行っただけ)

食材は、近所に住む妻の両親に買ってきてもらい、接触しないよう玄関前に置いて帰ってもらっていました。

こうやって文章にすると、
「たった3日間家にいただけじゃん」
と思うと思います(実際僕も、この文章を書きながらそう思いました(笑))。

ですが、
「いつでも外出できるけど出ない」
のと、
「外出してはいけない(しない方がいい)」
というのは、天と地ほど離れている
ものです。

選択肢がないというのは、精神的に本当に堪えます(泣)

インフルエンザの場合も、感染すれば隔離対象になり、会社員であれば「5日間出勤停止」などの措置があります。

しかし、「濃厚接触」という概念はなかったはずです。
感染するか・しないか、だけ。
感染したと確定していないのに、(自主的ではありますが)家にこもらざるを得ないというのは、なかなかタフな週末でした。

「自主的」にこもったのは、3つの保育園に影響を与える可能性があったからです。
社会インフラになっている保育園を閉鎖させるというのは、そこに預けている多くの保護者を働けない状態にすることです。

たとえ、我が家が直接の原因ではないとしても、そのプレッシャーは相当なものです。
特に妻は、職場が一度閉鎖しているため、その感覚は強かったようです。

普通の生活に戻るにはもう少しかかりそう

我が家は誰も陽性者がいなかったため、妻も僕も通常勤務は可能になり(娘がPCRで陰性が判明する8/30(月)まで、夫婦ともに勤務先から出勤停止と言われていました)、息子も8/31(火)から登園しています。

しかし、娘は「2週間の経過観察期間」ということで、9/8(水)まで登園不可となりました。

2歳の娘を一人にするわけにはいかないので、結局誰かが仕事を休まないといけません。

「近くに感染者がいた」
というだけで、ここまで生活が一変するとは思っていませんでした。

コロナ(症状や苦しさはわかりませんが)を舐めていたのは間違いありません。

それと同時に、
「国の対策はどうなのか?」
「間違った方向に過剰じゃないか?」
という考えも浮かびました。

コロナに感染した大学時代の先輩が、
「死ぬかと思った」
「全然入院できない」
とSNSで発信していて、非常に恐怖を感じたのは事実です(その先輩はその後、入院もでき今は無事退院したようです)。

ですが、そのレベルの方が入院できないというのは、「体制・方針・施策」に問題があるとしか思えません。

感染者の「数」をただ横流しするだけのマスコミ、「緊急事態宣言」しか手を打てない政府。

コロナを甘くみるつもりは全くありませんが、
「正しく恐れる」
必要があると、強く感じました。

最近では、「家庭内での感染が目立つ」という報道を良く見かけます。
であるなら、飲食店や各種イベントの規制は緩和してもいいのでは?対策が間違った方向に過剰じゃないか?とも思ってしまうのです。

症状が出れば、とても辛い感染症なのは間違いありません。
しかし、そうじゃない人たちが大変な思いをしてしまうのは、舵取りが上手く機能していないのだと思います。

舵取りの上手いリーダーを切に望みます!

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