見出し画像

おっさんミニ情報7 姉ageha

おっさんが興味深いと思った事象、あるいはコアな情報を提供するおっさんミニ情報。
今回は知る人ぞ知るギャル雑誌、姉agehaについて紹介する。

<ファッションやメイクの技法を超えた 生き方 を解く雑誌>

先に言っておくと、おっさんのようなおっさんが毎号楽しみにするようなコンテンツではない。縁あって本誌を手にしたが、その内容におっさんの立場から驚きや新鮮さを感じた部分があったため、紹介したいと思ったのだ。


 姉agehaは元々、姫ギャル系ファッション雑誌「小悪魔ageha」の特別号から派生独立した。小悪魔agehaが20代前半をターゲットにしているところを、さらに上の年代にフォーカスした内容となっている。
 具体的にはやはり、ファッションとメイクであるが、同時に生き方や処世術の記事が多数掲載されているように思われる。
 おっさんが入手した2024年4月号を例に紹介していく。

「アレン様に学ぶ人づきあいの心得」

 連載?記事があったのだが。。。これは濃い!
 アレン様については全く知らない、おっさんにとっては謎の存在なのだが、夫や恋人との付き合い方、家族との付き合い方、友人の付き合い方について、読者投稿と思しき悩みに対して、ズバッと男っぽい回答をしている。
 印象としては女子校における男役の先生が近い感じだろうか。あるいは某ニューハーフのご意見番のような印象も受ける。
 例えば「他人の幸せは喜べないのが普通」と言った旨の非常に現実的な回答をしており、昨今のグダグダ他人のせいにばかりする困った女性達に比べると、さっぱりしていていいなと感じる。

「私たちの記憶のかけら」

 毒親をテーマにした特集?記事が組まれており、姉agehaのモデル達が、自身の家族との関係を赤裸々に語っている。今月号のサブタイトルは「家族がいてもいなくても、私たちはみんなひとり」であり、これは自立心を持つべしとの啓蒙的記事であるように見受けられた。

 小悪魔agehaは、キャバ嬢出身のモデルを起用しており、見るからにギャル、あるいは夜の世界の女性といった姿の女性達が掲載されている。
 姉agehaも小悪魔ageha上がりのモデルを起用しており、30代以上なのに若々しいファッション、だがそこまで子供っぽいわけでもない程度の、違和感がないと言ったら少々失礼になるが、お綺麗な女性達が掲載されている。

 こうしたモデル達であるので、過去やプライベートの話はドロドロしているのかもしれない。蔑むつもりはないが、水商売というものは、いくらかそうした人たちの受け入れ先として機能してるところもあり、故に苦労を乗り越えた心の強さや、自立心も持っているのかもしれない。
 全く違う世界の人たちの話ではあったが、親の離婚、ネグレクト、異父異母兄弟との確執、母親との女性ならではのドロドロの関係などが紹介されていた。

「40代、まだまだ可愛いの途中」

 一方で、一見「おいおい。。。」と思うような見出しもあった。40代に突入して、美容と戦っている女性モデルらのメイクテクニックの記事であった。
 凄いな。おっさんの知っている40代女性は。。。語る必要はない。
 一方で、本誌の40代女性は非常に若々しい。写真補正もあるだろうが、それでも十分若く美しくメイクしているので「可愛いを極める」こともまた、現代女性の一つの生き方なのだなと、感じないわけにはいかなかった。

<おっさんの雑多な感想>

 通常見ない世界であったが、現代女性には色々な選択肢があり、本誌で紹介されている内容を取り入れ、かつ自立した生き方であるならば、それもまたありなのではないだろうか。
 メイクや女性ファッションの内容が半分なのは当然で、その部分については、おっさんの理解はほとんど追いつかなかったのだが、顔のパーツごとに細かく化粧品と使用方法が紹介されていて、ハウツーとしても分かりやすい。
 おっさんで例えちゃうとアレだが、あえていうと、プラモデル系の雑誌で、何番の塗料をどう吹き付けるか。パーツはどうカットして表面はどう仕上げるか。世界は全く異なるが、そう言ったものと形式は酷似している。

 生き方を語る記事、詳細にメイクテクを説明する記事、一方で、女性誌にありがちな胡散臭い薬や健康法、共感を主軸とした安っぽい女性論についてはほぼ語られていないところにも好感を持てた。
 言い得て妙だがハードボイルドでもあり、美容に対して40代でも頑張ると言ったマッチョな思想も感じられる。あくまで自分の世界で自己肯定感を追求するような、そんなおもしろ雑誌だった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?