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窓際のおっさん39 会社に逆らうとしたら基準はどこからか?(3/5) 基準紹介 一方的の量

 前回は被害者で居続けるのではなく、人や会社との間に線引きすること自体をきちんと意識すべしとの考えを述べた。

 今回は、ではどう具体的に線を引くか(会社に逆らう基準自体)を、おっさんの自説として紹介していきたい。

<一方的かどうかが一つの基準ではあるが。。。>


 他者との関係を、イーブンを目指して調整できるのであれば、当然そのように持っていくべきである。人にもよるが、個人事業主の生き方をしている人などは、死活問題にもなるのでその辺がシビアだ。

 だが、国民の多くを占めるサラリーマンは、我慢料を貰っている人種みたいな面も否めないので、多少感覚が異なるように思う。
 つまり、人間関係も組織との関係も、(雇われ側が搾取されるパターンで)一方的になってしまうことに慣れているのではないだろうか。

 だからこそ、部下後輩にも理不尽を求めがちであるし、許容できる一方的の度合いの個人差に気が付けず、摩擦が多いように思う。

 前置きが長くなったが、こうした背景があるからこそ、イーブンとは少々異なった、いい塩梅の基準を、冷静に考える必要があるとおっさんは考えている。
 ではおっさんの具体的な基準への考え方を紹介する。

① 一方的の最大値を決める
② 一方的の総量を決める
③ 一方的の度合いの変化量を感知する
④ 周りからそれぐらい我慢せよ等無理な説得をされた時点で撤退を開始する
⑤ 相手が答えありきの存在と気が付いた時点で一線を引く

※ 先に述べていくが、本稿で述べる基準は、皆んなが守るべき基準ではなく、どちらかというと、自身が自身でいるために守るべき、自身の基準であると考えていただきたい。故に、人によって異なるが、お互いに考え、公表し、参考にしながら影響しあって、いい社会を作るという発想の独自基準である。

 一つづつ説明する

<①一方的の最大値を決める>


 これは瞬間値としての許容可能な一方的事象を決めておくという意味である。

 例えば、これは違法な搾取に思うが、現場作業に必要な保護具の購入を労働者に私費で求められた場合を考えたい。
 当然、そんなことはあってはならないのだが。。。往々にして似たような話はよく聞く。例えばおっさんにしても、必要な資格講習を、係長のイジワルで費用を出してもらえず、私費で負担することになったケースなどがある。

 このような時には、かかる費用の負担額予算を自分で決めるなり、私費でも納得ができる何かを用意し、それらの基準をクリアしない指示には従わない、と言った判断基準を決めると良いと思う。

 安い支給の保護具ではなく、自衛のためにきちんとしたものを買うという「意識」の問題であったり、資格であれば、折角ならばより上位の資格を所持しておきたいと考えて「私費」を決意する人もいるので、何とも言えない面があるのも確かなのである。世の中とはそういう要素が数多く合わさってできている。

 そこをなんとなく気に食わないと言って、理屈をかましたり、逆に感情で捲し立てたりしても解決にはならない。許容の最大値を自分なりに設定して、冷静に天秤にかけれて逐次判断することだ。

 とはいえ、説明不十分のまま、当然のように給与天引きをしてきたり、お金がなくて手ぶらで現地入りしたら「何で用意してこないんだ!」などと怒るような上司がいる場合は、明らかにやばい。許容以前にすぐ労基署に知らせて会社に逆らっても構わないだろうが。。。

<②一方的の総量を決める>



 ①とほぼ同じであるが、瞬間の最大限度ではなく、総量としての許容可能な上限を決める意味である。

 例えば、細かい消耗品や小さな資格の1つや2つを私費で取得し、仕事に活かすなら、将来への布石や勉強目的として私費でも良いが、いつしかそれが当たり前になってしまって、会社や仲間から、毎度無償で対応を要求されるようになった、などというケースが出た場合は、考えものである。。。という具合だ。

 おっさんの場合、期日や個数を決め、いよいよというところで、今までの状況、資格や経験の価値を伝えるなどして、ただで使うのは理不尽だと訴え、会社側に改善がなければ、協力を断ることにしている。
 この段階で怒られたり、冷たくされて居場所を無くす方向にされるのであれば、会社に逆らってもいいだろうと思う。

次回に続く

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