資格いおっさん23 ガス溶接作業主任者
note稼働以前に受けた試験について、記録します。
ガス溶接作業主任者
受講日 令和 4 年12月6日 受講地 千葉(関東安全衛生技術センター)
①勉強時間
1日1時間程度を1ヶ月弱
②勉強量
タカラライセンスの問題集を5周程度
③下知識
機械工学卒、工場勤務による実務、ガス溶接技能講習、衛生管理者としての実務
④試験の印象
ほとんど過去問。一部選択肢の入れ替えやひねりもあったと思うが、気にならない程度の改変。内容自体も難しい計算や耳慣れない理論などはない。日常の業務で取扱い方法についてしっかり手順を守っていればなんでもない。
⑤手応え
しっかり勉強したので、簡単だった。
⑥ 資格の意義など
事業所で、一定量のガス溶接設備(アセチレン溶接装置(溶解アセチレン以外を使用するもの)またはガス集合溶接装置(労働安全衛生法施行令第1条第2号に定めるもの)を使用する溶接作業を行う場合)を運用管理する場合に必要。
例えば、建設現場で太い鉄筋を、溶接使ってガンガン組み上げていくような大掛かりな現場や、工場でカードルにボンベいっぱい突っ込んで保管する場合は持っていないとダメ。
と言っても、ほとんどの事業所は、酸素とアセチレンの2本セットを1組持ってますというパターンだと思う(せいぜい予備含めて2組4本かな)。
また、明確に経験年数を問われるので、ベテランでも会社に証明をお願いして総務や庶務に首を傾げられたりするので、趣味的な目的だとすると、面倒くさがって取らない人も多いとは思う。
逆にそうした背景であるので、取得者は案外少ないようにも思う。
一番の取得メリットはやはり安全意識の向上ではないだろうか。溶接工の皆さんとしては、そんなものは技能講習から始まって、普段の業務でバッチリだという人も多いかもしれないが、建屋に保管する場合など、技能講習では網羅が薄かった部分にも、勉強することでそれなりに光が当たる。
また、管理する人は逆に、現場作業から遠ざかってしまうので、改めていいタイミングで勉強し直すと、管理側としての安全意識が高まるとも思う。
⑦ その他
言うまでもないが、ガス溶接作業の技能講習の取得が前提となる。技能講習取得後に1〜2年の実務経験が必要になる。
経験は、溶接ではなく溶断だけでも一応は可能。かくいうおっさんも、ゴミ処理場で働いていた時に、不法投棄などでやむを得ず受け入れた、様々な金属製の構造物を、溶かして切断して小さくする作業だけで取得した。なにせくっ付ける時はもっぱらアーク溶接だったので。
ガスは切断以外では、造形や加熱といった用途になる印象がある。アークよりも低温だから溶接能力が低く無用になった、というのではなく、棲み分けがはっきりしている。だからどちらも必要。
溶接には色々な技能証明があるので、本職としてはガス溶接作業主任者よりもそっちだろう。そう考えると本資格にはロマン的な要素もなく、非常に地味な印象でもある。あくまで頭でっかちの現場管理者が取イメージである。
でも安全管理は非常に大事なので、溶接に関わる人はぜひ取得してもらいたい。
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