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資格いおっさん21 特別編 万人にオススメの資格 後編

前回に続いて今回も、資格いおっさんの特別編として、万人にお勧めな資格を紹介したい。
3位以上の紹介になるが、ここからは本当に誰もが持っていて欲しいなとおっさんが思う内容である。
現状を見るに、全員が全部持っているのは理想に過ぎないのかもしれないが、
大事な資格なので検討していただきたい。

1位 普通自動車運転免許
2位 実用英語技能検定試験二級
3位 簿記検定二級

3位 簿記2級(3級でもそれなり)

どんな仕事でも金勘定は欠かせない。最近は会計ソフトもすっかり普及しているし、大きい組織ほど会計は専門家に任せようという所もある。
しかしなんとなく自動的に仕訳けして興味を持たずに終わったり、専門家に丸投げのままでは、いつまで経っても組織の現状が見えてこない。

例えばキャッシュフロー計算、債権債務とその表し方、証券取引、資産負債の把握などは非常に重要で、会社の状態をよく知ることにつながる。
以上は概ね貸借対照表の内容だが、1期の利益計算をする損益計算書にしても、固定資産の減価償却概念などが分かっていないと、
会社に利益を出しているのか損失を出しているのかすらまともに判断がつかない。
特に役職が上がってくると、予算や財務分析のようなことをやらされるケースも出てくると思うので、油断なく勉強しておきたい。

個人事業主ならば3級の知識でも十分かもしれないが、それでも取引先は会社組織になることは珍しくないので、やはり2級まで取得をお勧めしたい。

とはいえ先ずは3級から学習を進めて、3級の取得をし、脚がかかりにして2級に挑むとよい。
経理や財政に所属するならもちろん、総務や出先の部署でもその知識は役に立つ。

2位 実用英語技能検定試験(2級以上)

まずは日本語をしっかりして欲しいなと言う意見もあるかもしれないが、やはり英語が多少できることは多くの助けになる。

なにせ今や世界共通言語にほぼ近い立ち位置であるので、簡単なコミュニケーションが可能な状態にしておかないと、にっちもさっちもいかない時が出てくる。

英語を聴く耳や、概ね事態を把握できる単語力は2級が相場ではないだろうか。
準1級や1級は完全に英語で仕事をする人たちの領域であり、そこまでは大変だとしても、だれもが2級ぐらいは取得して、
簡単な対応には困らないようにしておくとよい。

TOEICでも良いと考える人も居るが、TOEICは出題分野も狭くスピーキングがない。
また、別の資格試験で英語科目の免除を受ける時に、TOEICでは免除が受けられない。
あくまで補助的に考えて取得するなら良いが、やはり英検を大事にしておくと、実力養成、今後の優位性ともに叶うと思う。

おっさんは2級を取得して大分錆びつかせてしまったが、それでも概ね聞き取ることは可能であるし、アジア人同士で、しかも筆談(メールやチャットだけ)なら全く抵抗がない。
習得に時間がかかり、プロ級の人を見ると諦める気持ちも沸いてしまうのだが、そこは割り切って一段下げ、2級までとすることで大分気持ちは楽になる。
そして2級でもそれなりに役に立つことは十分実感できるはずだ。

1位 普通自動車免許(最速取得にて)

基本過ぎてあまり語ることがないぐらい重要である。

自動車の運転免許は10代のうちに最速の取得で問題ない。学生なら親におねだりしてでも費用をひねり出してもらったらいい。有用すぎるので親も反対しづらい。
最近は取らない人も増えたが、やはり車はあらゆる場所、あらゆる組織で利用されるため、社会人であれば何よりも取得を優先させたい。
また、大概の場所で数ある身分証明書の筆頭に書かれており、他の資格は原本を要するところをコピーが許されるなど、優遇されている。

そもそも身分証明になる資格証の類がなければ、一回一回住民票の原本を要求されるケースも珍しくない。それはお金もかかるし非効率だ。
地方在住であれば、足として車が必須なのでより重要性は高まるものの、こうした面からも都市部在住の人にも実用性は高い。
費用は掛かるが、せめて一番よく使う、オートマの普通免許ぐらいまでは欲しい。

<最後に>
資格はお金がかかるし無理して取得しなくても良いという意見は多い。
確かに一人の人間がなんでもかんでもできる必要はないし、助け合って能力を発揮することの優位性は大事なことではある。
しかし、ある程度の基礎力として、多くの人が基本的な資格や知識を習得していることが望ましいのではとおっさんは思う。

その理由にはいくつかある。
① お願いするにしてもある程度かじっておかないと相手の苦労が分からず礼を失してしまう。または人的リソースそのものを把握できない。
② 色々な業務を複合して考えた時に、相手の業務上のルールを知らないと、スムーズな思考や交渉、判断ができない。
③ 資格を持っている人が増えないと、後に続く人間が育たない。

また、資格を持たない上司が、有資格者の部下に無理な注文をしたり、顎でこき使う。
資格で給料の差がつかない分、有資格者が無資格者に対してなんだか手厳しい態度になる。
こうした心理面での摩擦を起こしている事象が、いろいろな会社組織内で案外みられる。

これらは精神的に成長することでカバーは可能だが、
結局そのためにも、勉強して資格取得に挑むのがいいだろうとおっさんは思う。

今回ご紹介した資格は、どれもただ覚えるだけのものや練習を重ねるだけのものであり、
高い思考力を要するものは含まれていない(と思う、人によるだろうけど)。

リスキリングの時代でもあるので、自治体の補助金や会社の制度保証が出た時にでも、取得優先度の参考にしていただければ幸いである。

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