見出し画像

資格いおっさん20 特別編 万人にオススメの資格 前編

今日は資格いおっさんの特別編として、万人にお勧めな資格を紹介したい。

万人というと厳密には語弊があるが本稿では
「ホワイトカラーの社会人について立場や専門性に限らず」
という意味とお考えいただきたい。

資格は単なる称号に過ぎないという意見もあり、勉強したからと言って知識や技術が身につかないという意見もある。
それはその通りだとも思うが、持っていなければできないことばかりだ。
また、資格取得は所詮は取り掛かりであって、その業界なり仕事なりを知る入口に立つことに意味がある(立場、知識、意識の上で)。

前置きが長くなったが、おっさんの個人的ランキング形式で紹介していく。

1位 普通自動車運転免許
2位 実用英語技能検定試験二級
3位 簿記検定二級
4位 衛生管理者1種
5位 危険物乙種4類

5位 危険物取扱者(乙種4類か甲)

いきなり技術系じゃないかと思うかもしれないが、ガソリンスタンドや発電設備など、燃料や原材料としての危険物は、実は世の中にあふれている。
近年減ってきているが、灯油を使って暖を取る地域もまだまだ存在するし、電気関係でもボイラーや発電設備が絡んでくるとやはり燃料が存在する。
個人が大量に備蓄するケースは案外少ないかもしれないが、重機を扱う農家などの個人事業主であれば、必要となる可能性は十分ある。

自分には関係ない、会社に言われてからで十分だと言えば、そこはあえて強要はできないが、車を例に取れば、少量であっても危険物を取り扱う機会は誰にでもあるし、例えばガソリンスタンドでアルバイトも可能になるなど、あらゆる組織で一応は必要であるため、取得すれば人材として汎用性は高まる。

資格単独での自己PRは難しいが、例えば専門職でなくとも、総務で火元責任者の傍ら危険物も見てました等と、キャリアの広がりや説明も容易になる。

おっさんの一番のオススメポイントは、資格自体の有用性よりも「安全意識の向上」にある。
人死にが出たり、建屋や設備に損害が発生する可能性もあるのが危険物である。
身近にあるものなのに、その危険性や対処方法を心得ていないこと自体がある意味信じられない。
責任者であれば当然、無資格であっても消防署からお叱りを受けたり、事故時の罪が重くなってしまう。
故に社会人であれば、より多くの人に知ってもらいたい常識的内容にも思う。

※実は5位はITパスポートと迷ったが、基本情報処理と比べて中途半端であることと、必置資格ではないためこちらとした。

4位 衛生管理者(できれば1種)

50人以上の組織であれば、1人以上は設置する義務がある資格である。内容は労務に関することや安全衛生に係る内容で、2種所持であれば普通のオフィス、
1種所持であれば工場なども含めたあらゆる仕事場で任命可能である。

50人以上の組織であれば、組織の長やナンバー2、3ぐらいの人はみんな持っている(もってない?いや、持っていてくれ労働者を扱うんだから)。

月に一度の安全衛生委員会(規模や形態によって名称や構成が異なるが)の開催や、職場巡視。
産業医を交えた労働環境の改善維持を行う役割を持っているため、案外重要なポジションでもある(だから管理職に兼任が多い)。

そんなに偉くなりたくないよ、責任とるのはまっぴらごめんだよという人も中にはいるかもしれないが、資格取得によって得られる安全衛生の知識や、法律上必要な人員配置についても、法規で勉強することになるので、会社が労働安全衛生法上どのようにして構築され、そこで働く人たちをどう管理・保護すべきかの労務の一端が見えるようになる。
この点は大きいし、早めに知っていれば自衛にもなるし、上の人とも話がしやすくなる。

おすすめポイントはやはり「教養」「会社組織での共通言語」としての側面と思う。
会社運営には色々な法律が絡むことは当然のことであるが、労働者にとっては労務に関してがある意味もっとも身近で切実ではないだろうか。

何時間の労働には何分の休憩が義務付けられているのか、パソコンや部屋の照度は適正か、現場ならばどんな有資格者が何人必要か、保護具の更新頻度はどうするのか。。。
こういったことを各々が大まかでも理解できているかどうかで、職場環境や事故率は全く違ってくる。

労働安全衛生法に関わらず、なにも分かっていない人が意地になって法律違反をごまかすような場面が、会社にいるとたまにある。
だが、全ての労働者にとって、労働安全衛生に係る部分での不当な譲歩は、あまりにも危険で自虐的な行為に思う。本資格できちんと勉強しておきたい。

また、繰り返すが、人の上に立つならば当然のたしなみとして学習・取得し、誤った労務管理のないようにお願いしたい。

次回に続く

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?