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資格いおっさん27 特別編2 技能講習取得優先ランキング(前編)

 今日は資格いおっさんの特別編として、技能講習の取得優先順位を紹介したい。

。。。そんなものは会社に言われたから取るんじゃい!


 という方も多いかもしれない。

 仰るとおりである。技能講習というのは法定義務で労働者に受けさせなければいけないという立ち位置のものなので、順位ではなくて、配置に基づいて受ける受けないを判断するのが普通である。それは承知の上だ。

 が、おっさんのような資格マニアや、会社に言われるがままではなく男を上げたいと考える方達、あるいは、殆ど個人事業主で、現場には関わるものの、今一つキャリアのマイルストーンがぼんやりしている人などには、一応は参考になるとは思う。

 とはいえ、所詮はnoteのお遊び記事なので、そんな理屈よりもランキングを楽しむみたいな感覚で構わないのだが。

 では、ランキングを発表する。

1位 玉掛技能講習
2位 移動式クレーン技能講習
3位 車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習
4位 フォークリフト運転技能講習
5位 低圧の充電電路の敷設等の業務に係る特別教育
6位 高所作業車運転技能講習
7位 酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習
8位 墜落制止用器具を用いて行う作業に係る業務に係る特別教育

 一つだけ特別教育だが、受講義務(受講させる義務)があるのは確かなので同じと見て良いだろう。
 この8つがあれば施工現場での一兵卒としては一応は困らない。
 後は必要に応じてと、得意な重機の練度を伸ばす作業になる。一つづつ紹介していく。


8位 墜落制止用器具を用いて行う作業に係る業務に係る特別教育
 高所で作業する際に必須の資格。最近はある程度高さのある現場だと、腰回りに着けるベルトではなく、フルハーネスの利用が義務になっている。
 建築物関連の仕事は当然必要だが、土木でも高低差の大きい所は必要になる可能性もある。また、本格的な清掃業や電気関係、造園関係なども必要で、案外需要が多い。
 比較的新しい資格であるが、法的な面での高さの判断、安全の面でのハーネスの選定方法など、非常に重要なので、本特別教育でしっかり学ぶとよい。


7位 酸素欠乏・硫化水素危険作業主任者技能講習
 硫化水素は蛇足と言われるかもしれないが、酸欠の講習だけでも必ず受けておきたい。
 地下の空間や、汚染物質が蔓延している場所、一見安全そうでも密閉空間では思いがけず酸欠の雰囲気になっている場所は多々存在する。
 慣れている人であればすぐに気が付いて注意し、送風機を使って十分な喚起を行ってから現場入りする習慣がついている。
 また、酸素濃度測定装置を使って念入りに酸素濃度を計測してから現場入りする人も居る。
 しかし素人が少人数で現場入りすると、酸欠で一瞬で命を失う危険もあるので、勉強が欠かせない。

 酸欠というシチュエーションは目に見えず分かりづらいだけに、正確な知識や危機意識の問題が問われるところでもある。
 知識があれば自分の身を守ることだけではなく、仲間にも注意喚起や確認を促すこともできるようになる。
 どうせなら、1日追加して硫化水素の技能も加えつつ、早めに取得して安全意識を高めておきたい講習である。


6位 高所作業車運転技能講習
 電気関係の現場作業者は必ず持っているが、そうでなくても汎用性が高いので、色々な業種で取得している人は多い。
 例えば建築業の他、清掃業、造園業も、高い所での作業が当たり前なので必須と言える。
 また、意外に多いのが、イベントなどで設営をする際に活躍するパターンだろうか。

 しっかり足場を組むにはコストがかかりすぎるが、どうしても高ところで作業する必要性があるといった微妙な現場は多い。
 そんな痒い所に手が届く重機が高所作業車
で、その運用に必要な技能講習はどうしても取得優先度が高くなる。

 乗ってみると高所恐怖症でなくとも結構怖いのだが、その怖さに慣れるという意味でも高所作業車は良い機会である。
 いきなり不安定な高所でハーネス付けて仕事をせよと言われると気が滅入るが、この高所作業車の籠の中であれば、高所へのハードルが多少は下がる。
 まったくの現場素人にとっても、無理なくいい経験になる技能講習であるとも思う。

次回に続く

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